まいど。
ちょっと仕事で文章を書くので、その準備体操に。

家を建てるコンセプト

家は一生に一度の買い物といいます。
考えるべきは「一生」についてです。
建築当時私は40歳でしたが、人生の残りを「40年(80歳)」として考えました。
子供は2歳と4歳。妻は35歳。
家族4人が少なくとも40年を快適に暮らせるように、と考えました。

では「快適」って何でしょう。

高気密・高断熱住宅がもたらす「快適」

高気密・高断熱住宅は初期投資が一般の住宅に比べて高いです(坪単価が高め)
商品の歴史自体が浅いこともあり、不確定要素はたくさんありました。
そもそもは設計さんからの提案でしたが、自分なりに学び・体験して決めました。

「温度の快適」1年を通じてほぼ一定

いわば家自体が魔法瓶です。
エアコンをかけるのは最低限。家全体を普通のエアコン1台の稼働で賄います。
省エネなこともメリットですが、体への温度差による負担が少ないのはさらにメリットになります。
40にもなると老いや病気へのリスクと配慮は気になります。
ヒートショックの可能性減少も含め、温度が一定であることは大きなメリットと考え、決めました。

躯体による温度管理のため、限りなく壊れにくい。

高気密・高断熱住宅は「躯体による快適な住環境」の実現です。
床暖房でも温水・温熱暖房でもありません。太陽光発電による売電も影響しません。
「機械はいつか壊れる」と設計士さんがおっしゃっていましたが(実際20年使った温熱暖房が壊れ、修繕費の工面が大変で寒い暮らしになったそうです)躯体は限りなく壊れにくい。
投資をするならそこにしようと思い、決めました。

「音の快適」とにかく静か。息苦しさもない

集中している時間は「無音の時間」でもあります。
逆に言えば「無音の空間があれば、集中しやすい」のではないかと私は思っています。
(集中しやすい環境はある、と考えています)

自分がものを作るにしても、子供が遊ぶにしても、勉強するにしても。集中できる方が良い。
高気密・高断熱住宅は壁が厚く(24cm)またセルロースファイバーにより遮音効果が高いのが決め手になりました。

実際に住んでみるとぐっすり寝れるという効果もありました(温度と遮音の両方が良い方に影響しています)

高気密・高断熱住宅は静か。

人生設計における「快適」

次に考えたのが「人生の節目節目において、どういうサイズの家が快適か」ということでした。
結局最初の理想よりも「少し小さめ」の家になりました。

60歳からの二人暮らしの「快適」行き届く範囲の家を。

60歳を過ぎた時に「掃除ができない部屋」や「ものだらけの部屋」ができないように、と考えました。
年をとって体がきつくなった時に使わない部屋が出るのも、もったいないし、嫌だなと。
「生活する空間をいつまでも面倒見れる大きさに」ということで家の大きさ・部屋数を最終的に決めました。

子供と暮らす時間は20年。残りは夫婦2人の生活

子供部屋をどうするか、というのはかなり悩んだポイントです。
最終的に8畳の部屋を一つ子供部屋としました。
子供一人一人に部屋がありませんが、最近は「子供部屋を小さく、リビングを広く(引きこもり防止のためだそうです)」という傾向があるようです。

自宅には客間兼病人隔離用として和室を一つつくりました。
いざとなったら夫婦がそこにいって、寝室をどちらかの子供に明け渡すことも可能です。

今は子供のことで手一杯ですが、いつまでも子供が家にいるわけでもありません。
「20年間の我が家の一番大事なお客様」という表現が適切かわかりませんが、子供との生活がいつまで続く、という考えにならないようにしました。

予算における「快適」

ローンの「快適」

ローンで我が家を建築したのですが、立て坪が小さいと当然必要な予算は下がります。
高気密・高断熱なので割高な部分はあるのですが、それでも小さな家にすることでローンの減額を多少でも促すことはできます。

光熱費の「快適」

高気密・高断熱住宅は灯油が使えませんので、灯油台はなくなりました。
また電気代はソーラーなしで今の所6000円台です。エアコンも使ったり使わなかったりですしね。
このあたりは元々の暮らし方がわりと無駄が少ないので実現できているところもあります。

好みで「ソーラーなし」「ガスの併用」をしていますが、オール電化にすれば予算面ではさらなるメリットを受けられると思います。

人によって「環境」も違う。それにより「快適」も違う。

一人暮らし・二人暮らし。ペットの有無。
どうしてもやりたいこと。これだけはいやなこと。
人によっていろいろ絶対条件は異なります。

「私たち家族の場合はこうだった」というのを、結論から簡潔に表現するとこのような感じでした。
最初は薪ストーブのある、ログチックな家がよかったのですが、いつのまにか高気密・高断熱に…というのはなんとも不思議なはなしですが

「やってみたいこと・嗜好(好きなもの)」→「必要なもの」

に考えが変化した時に。
指針になったのは「人生プラン」「なにが快適か」でした。

家は環境に対する投資です。
そのあとの生活を下支えしてくれる大事な要素ですので、十分に時間をかけていろいろ考えることは大事だと思います。

「こういう家がいい」という理想を結論にしないで、いろいろな住宅見学会にいってみるのが、家族で楽しめ、自然といろいろ考えやすいよい入り口かと思います。