電気での走行燃費はガソリンの約3倍

アウトランダーPHEVは充電経由でもガソリン経由でもモーター走行をする不思議な車だ。
その時々のガソリン、電気の価格にもよるが、1円あたりで計算すると電気で走る方がガソリンの3倍燃費がいい。
つまり充電だけで走ることができれば、燃費は三分の一で済むことになる。

充電一回あたりの実走行距離がガソリン代を左右する。

そうなると気になるのが「一回の充電でどれくらいの距離を走れるのか」ということ。
アウトランダーPHEVは充電を優先で走り、電池がなくなるとガソリンに切り替わる。
毎日の通勤が15キロとして、

  • 1回の充電で10キロしか走れなければ、毎日5キロ分のガソリンを消費
  • 1回の充電20キロ走ることができれば、ガソリンを使わない

ということになる。
家に戻れば充電できるので、電気だけで走ることができれば、ガソリンを給油せずに使い続けることができる

充電1回の走行距離は40キロ〜60キロ

走行距離は走り方や実際のルート、エアコンの有無などによって左右される。
これはガソリンで走る場合と条件は変わらない。
比較的負荷の高い状態(大人2人と子供2人でエアコン利用)という環境で、だいたい40キロは走ることができる。
下り坂が多ければアクセルを踏まずに、あるいは回生ブレーキを使って充電しながら走行ができるので、実際の走行距離はもっと伸びる。

ガソリン給油は「遠出をしなければ」2ヶ月〜3ヶ月に一回。

今のところ普段使いの範囲であれば、給油は2ヶ月に一回あるかないか、というところ。
ただし遠くに行く場合は、前もって給油をしている。
充電で走れる距離を超えて走るにはガソリンで走る必要があり、そこは普通の車と同じ。
ガソリンは満タンで40L。燃費を15キロとして675キロを一回の給油で走ることができる。
遠出をする場合純粋な電気自動車は、途中のサービスエリアなどで充電しながら走ることになるが、アウトランダーPHEVの場合はガソリン車のように走ることができる。

本体価格の高さを燃費で回収できるかは微妙

これまではアウトランダーPHEVの良いところを主に上げてきたが、実際にトータルで経済性が高い車であるかどうかは、人ぞれぞれのドライブ環境による。
大きな充電池を搭載しているアウトランダーPHEVは同じようなSUVと比べて100万前後値段が高い。
その差額を燃費だけで回収するには、長い期間を多く充電で乗ることが必要になってくる。
簡単な試算だが10年乗るとして毎年10万円。一月あたり8500円程度の経費削減があってはじめて、同じレベルのガソリン車とトントンの経費になる。
この金額を回収するには普段の運転をいかに充電だけで走りきるかが大きなポイントで、街乗り40キロ以内であればそれが可能であり、40キロを越えればガソリン給油が必要となり、差額の回収は難しくなる。

燃費以外のアウトランダーPHEVの魅力

経費削減を主な理由にアウトランダーPHEVを選ぶのは上記の理由から全ての人にとって簡単なことではない。
むしろ経費削減を達成するためには長期利用を前提としなければならず、その条件をクリアできる人は少ないと思う。
それでもアウトランダーPHEVをなぜ選び、なぜ乗るか。
その答えも人によって異なるが、以下のような理由があるのではないか。

  • 一台で電気自動車とガソリン車の役割をまかなえる柔軟性
  • モーター走行の静寂性、快適性
  • 非常時に蓄電池の電気を使える安心(満充電で普通の家1日分の電気量)
  • 車自体が発電機能をもっていること。ガソリン満タンで約10回分(10日分)の発電が可能

他にも良いと感じるところは人によってあるだろう。
個人的には家を建てる時期だったことや、東日本大震災の後ということもあり、非常時での対応力の高さが大きな魅力の一つになった。

熊本地震で活躍したアウトランダーPHEV

購入後熊本で大きな地震があったが、テレビの報道で実際に被災地の照明電源としてアウトランダーPHEVが利用されている映像が流れた。
その後twitter経由で災害時のアウトランダーPHEVについて以下のような考察を発見し、大変感心した。

  • 災害発生時、電気が不通の状況では、ガソリンを使って移動ができる
  • 災害発生後、ガソリンが不足した状態でも電気が回復していれば、電気で走ることができるのでガソリン給油の列に並ばず移動ができる

アウトランダーPHEVは「給電」「給油」の二つの動力源を状況に応じて選ぶことが可能なので、どちらかがあればとにかく走ることができる。
人や物を運ぶため、あるいは人の安全を守るためにも。上記のような柔軟性は優れたポイントになっている。

最後に

今回長文を久しぶりに書くにあたり、練習として題材に取り上げたのが実のところだ。
アウトランダーPHEVは他に同じ車がなく、また電気自動車でもありガソリン車でもあるため「そのどちらかでもない魅力」がぱっと伝わりにくい。
その伝わりづらいが「他の車にない代えがたい魅力」について、少しでもこの文章が補助になれば嬉しい。