なるほどのトイレ
大阪のデパートの中で、トイレを借りたときのこと。
扉を閉めると「なんだろう。これ」と思った表示があった。
ちょっと違うのは、トイレの内鍵が2つ。そのうち一つは、高いところにある。
よく見てみると。低い方の鍵の近くに、ベビーチェアがある。そして近くに、こんな文章が。
「ベビーチェアをご利用の場合は、上の鍵もご使用ください。」
最初は「?」と思ったけれど。ちょっとしてすぐ「なるほど」と思った。
確かに子供が座れば。特に小さい子供はなら、いろんないたずらをするだろう。
手の届くところには、鍵がある。というよりも。鍵しかないのだ。
鍵に手が伸びる子供も多いだろう。
当然子供に悪気はない。もし子供が鍵を開けてしまえば、親はびっくりしてしまう。
解決策も、また良い。完全に子供の手の届かないところに、もう一つの鍵。
子供が絶対に届かない、もう一つの鍵を閉めれば。大人には絶対的な安心感。
ちょっとのコストで、しっかり安全。本当に良い取り組みだと思う。
もし、子供に向けて
「お父さんがびっくりするから、この鍵を触らないでね」
と、書いたとしても。文字の読めない子供に、当然効果はない。
けれど、時々こういうう注意や取り組みをしてしまうことがある。
「自分の考えたやり方」が「相手にそもそも伝わらない」になってしまっている。
けれど、自分ではどうしても気づきにくいのだ。
後から相手に指摘されて、初めて気づく。
こういう時は「指摘されること」自体がが、ありがたいのだと思う。