たぶん、ミステリー
「黄泉のツガイ」がテレビアニメにもなって、すっかり人気に火がついている。
1巻からリアルタイムで追っているけれど、6巻あたりまではかなり低調だったように思う。
新刊を本屋に探しに行っても、数冊しかなかったり。「荒川先生の漫画にしては、思った以上に入荷が少ないな」と当時感じていた。
その理由にも、なんとなくだが感じるものがあった。
お話は面白いが、少し暗く。面白いのは間違いないけれど、なかなか話の先が見えないのだ。
実は最新の12巻でも、その辺りに大きな変化はない。
登場人物が多少増え、それ以上に相関関係が複雑化して。
面白さも、面白そうな雰囲気も徐々に厚みを増してきたけれど。
ユルの能力は未だはっきりしないし、どの登場人物もどこかで何か裏切りそうな、1ミリにも満たないギリギリの不安がある。
荒川先生は、常に連載に新しいテーマを求めていると僕は思っているのだけれど。4巻くらいからかな。
「あ、先生はミステリーをやりたいのかな」
と思うようになった。能力バトルものではあるけれど、それはこの物語の本質ではないのかも、と。
鋼の錬金術師は、最初からゴールがはっきりしていた。黄泉のツガイは、その逆。
「最後まで、わからない」
で、どうやって物語を、練り上げていくか。そこに挑戦しているように思う。
更新 2026月05日26 09時04分
