段々と空気を読まないおじさんになっていく

小雨が降っているが、旗持ちがあるので行かなければならない。 旗持ちというのは、横断歩道とか子供達の危険がありそうなところに立って、旗を持って車を止めて、子供達の安全な横断をサポートする仕事だ。子供会で頼まれることもあるし、PTAで頼まれることもある。

この仕事自体は嫌いではなく、むしろ好きなほうだ。家から5分くらい上がったところに立って、だいた20分くらい旗持ちをやる。以前はもっと時間が長かったのだが、コロナで投稿時間の圧縮(先生たちが朝校門でチェックをするので、早すぎる登校は今できないようになっている)でそれくらいで済む。これについては良い面も悪い面もある気もするのだが、先生たちの手間を考えると良いやり方だと思う。

近所でも知らない子供はそれなりにいるので、知らない子供達を誘導することになる。 こどもたちは無邪気な年齢の子供たちが多いのだが、知らない大人の顔を見ると、大人以上に白々しくクールだ。 彼らに無理をさせる気はないが、コロナ後の社会はより身近かコミュニケーションが必須だと思うので、こちらは元気に声を掛ける。

「おはよう」「いってらっしゃい」君たちは一体誰だね、と思いながらも元気に声を掛ける。 基本人見知りの自分だが、こういうことは実は得意だ。はっきりと言えば仕事で全く同じことをやる。 仕事では自分対多数にあり「相手は私のことを知ってるが、私が相手をどなたかわからない」ということが結構ある。そういう時に「どなたでしたっけ…。」が出てしまうと申し訳ないので、そこは丁寧元気に受け答えをするようにしている。相手が喜んでくれることもある。でもあなたが誰かは、はっきりしない。

まさかこのスキルを子供にまで使う日が来るとは思わなかった。子供からの積極的なコミュニケーションを期待するわけにもいかないので、そこは大人がまず頑張る。そうすると子供にとっての「空気を読まないおじさん」が誕生する。それでいいし、それしかないのだ。きっと。

今日はうちの次男が一番最後に横断する小学生だった。前回は蛍光色のビブスがなかったのだが、今回はもらえたので助かった。あれが恥ずかしいという人もいるだろうが。あれがないと「大人が横断の旗を持って、まさに横断しようとしている」ようにに車から見えるので、車の方もちょっと困っていたのだ。派手になってわかりやすくなってそれがなくなったので楽になった。その分空気を読まない方に集中できた。いや、横断に集中しようや、そこは。


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勝又孝幸

株式会社データファーム

FileMakerシステム制作を中心とする「株式会社データファーム」という小さな会社の代表です。2007年から趣味で書いている日記を個人ブログとして現在も続けています。

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