カレーはルーを食べるものだと改めて気づいた
毎週金曜日は、カレーの日。昼のカレーを夜の分まで作る。そうすると奥さんは夕飯の支度が要らないし、花の金曜日をみんなで楽しめると思って始めた。
こちらだって大きな手間は特にない。2食作るカレーを、4食分を増やすだけ。少ない量のカレーを作る方が難しいので、こちらも助かる。
「具だくさんカレー」という言葉が、割と頭の中にあって。具が少ないと寂しいな、と思っていたのだけれど。つい先日作ったカレーで、それを間違えだと思い知らされた。
カレーは「おいしいルーを食べるもの。おいしいルー作りがカレーの最初で最高峰」と言うのが、僕の今の結論だ。
たまたま見つけた牛のすね肉。そこから出汁がよく出ていたこともあるけれど。多すぎてしまうと、ルーとのバランスがやはり悪い。
その分ルーの味を濃くしたり、もっちりさせようとしても、今度はおいしいルーになりにくい。
いつの間にか、僕は「具だくさん」という呪縛にとらわれていたのだ。
いつもより勇気を持って、もう少し水を入れて。出来上がったカレーは、とにかくルーがおいしかったのだ。
ルーがあるから、ご飯がおいしい。その土台があってこそ初めて、具材のうまさも生きてくる。
具材も、大きければ良いわけではない。その上で、邪魔にならない快適な大きさ。それが目指すベストバランスだ。
とにかく、頭の中で思っていたよりも水分多めでいいんだ。そうやって初めて、ルーが美味しくなるんだ。
今頃になって、嘘みたいな発見。当たり前すぎるかもしれないけれど、そんな事実がキラキラした週末だった。
更新 2025月01日27 11時23分