地獄の春休みが始まる
社会人になって、もはや春休みなどない。それでも僕の春休みは始まるのだ。そう、子供たちのお昼を作るという命題が、水曜日から始まる。
恒例の金曜日、カレーの日もスケジュールが変わる。妻と相談して決めるところもあるのだが、基本的に昼と夜、2回分作るつもりだ。
僕はホットクックの愛用者だが、そのホットクックで作れる最大量は6人前。節約すれば8人前にもなるのだろうが、食べ盛りの男子中学生と、男子小学生の2人。完全に足りない。
この辺は、みんなの食べたいものや、妻の都合とも合わせながら。臨機応変に変えていく。
いや、問題はそこじゃない。これから約2週間ちょっと。毎週毎週お昼は4人分だ。
先週材料は多めに買ってきた。マメな性格だから、すべての肉は真空パックにして冷凍庫に保存した。準備は万端。それでも不安はやはりある。
せっかくだから美味しそうに食べてもらうほうがうれしい。そうでなくても、レパートリーをマンネリにしたくはない。
作る品数こそ増えないけれど、材料は倍になる。その分地味に時間もかかる。
とはいえ。やりたくないわけではないのだ。むしろバッチコイという感じ。やってやろうじゃないか。
それなのにウダウダ言っているのは。できる限りきちんとやりたいからだ。つまりは責任感。
自分勝手な責任感かもしれないが、背負いたいもの。超えたい壁、なのだ。
単純にやるべきことをやるだけだ。どの道、誰かがやらなきゃいけない。他の人が手を挙げても、それよりも自分がやりたい気持ちがある。
楽しいけど憂鬱。ウキウキするけど、ため息。矛盾の先に何があるのか、さっぱりわからないけれど。
何を言っても。
もう少しで、子供の春休みが始まる。