ゆらめきin the air + 10years

まいど。
フィッシュマンズの「ゆらめき in the air」が出てからもう10年だ。
はやい。俺もすっかり佐藤君と同級生になってしまった。

ボーカルの佐藤君が亡くなってから、何年だ?
このシングル発売の翌年には亡くなったんだっけ?

とにかく衝撃だった。なくなった時。
それから10年。佐藤君が最後に過ごした人生と同じ折り返しを、今俺は生きている。

■最後のシングル…だと思うんだけど。

ゆらめき in the airは多分最後のシングルだと思うんだけど。
このシングルを聞いた時に、「ああ、フィッシュマンズは次の扉を開けたなぁ」ってまず思った。

フィッシュマンズはついに二人きりになってしまったけど。
でも、新しいまったく見た事の無い風景が見えるなぁって思ったら、風邪をこじらせて佐藤君はいなくなった。

ほんとぽっかりと穴が空いたなぁ。あの時は。
それでも音楽とは不思議なもので、今でもフィッシュマンズのどの音を聞いても佐藤君がいる。
ほんとに「いる」

新しい言葉はもう聞こえないけれど、音楽の中に彼が今も生き生きといるので、そんなに寂しくもなかったりする。
センチメンタルになる時はあるけれど。

発売日から10年。
さっき「ゆらめき in the air」を聞いた。

■やっと世の中がフィッシュマンズを理解し始めた気がする

22、23の頃に、同僚にフィッシュマンズを貸すと大体「眠たい」といわれて、かなり落ち込んだ気がする。
当時つきあって5年目になる彼女がいたんだけど、その子にもまったく理解されなくて、地味に凹んだ記憶もある。
(ってかまあ、音楽は合わなかったな…趣味が)

それから10年。やっと世の中にフィッシュマンズが伝わってきた気がする。
それがとっても嬉しい俺だ。
世の中のミュージシャン達が、フィッシュマンズをカバーすることで、彼らの音楽を分解・再構築して(鋼の錬金術師みたいだな…)届きやすい形にしてくれてるのだと思う。

UA、ハナレグミ、原田郁子、山崎まさよし、etc。
たくさんのアーティストがフィッシュマンズをカバーした。

個人的には山崎まさよし、そしてアポジーの永野亮が「いかれたbaby」をカバーしてくれたのがありがたいと思う。
彼らの歌をきいて、いつかフィッシュマンズも聞いてくれたらな、と思う。

■山崎まさよし - いかれたBaby

■永野亮「いかれたbaby」(視聴)

■Fishmans - いかれたBaby

声が苦手、と言わず聴いて欲しいなぁ。

■多分死ぬまで聴く。

音楽は好きだし色んな音楽を聴いてるほうだと思うけど、フィッシュマンズはやっぱり特別かも。
あー年取っても聴くだろうな、死ぬまで聴くだろうなって思う。
聴くたび、音楽の中にいる佐藤君と話をするのだろうか。

人はいつでも 見えない力が
必要だったり してるから
悲しい夜を みかけたら
君のことを 思い出すのさ


悲しい時に 浮かぶのは
いつでも君の 事だったよ
悲しい時に 笑うのは
いつでも君の事だったよ

東京で仕事してる事、かえり道でなんども口ずさんだっけ。
心の中の一番大事な人を心に浮かべながら、なんどもなんども口ずさんで帰ったっけ。

ちょっとだけセンチメンタル。
大事な音楽ですよ、ということをちょっとしたこの記念日にあらためて記してみました。
(もう何度も記してるけどねw)

タグ【フィッシュマンズ】

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勝又孝幸

株式会社データファーム

FileMakerシステム制作を中心とする「株式会社データファーム」という小さな会社の代表です。2007年から趣味で書いている日記を個人ブログとして現在も続けています。

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