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99.5.26
挫折のしつけ

 浅草で話をしていたんだけど、最近の大人はしつけをしないという話題になった。確かにそうだと思う。全てが「買える物、出来ること」であるのが当然。得られないことがまるでハズレのように感じている子供達は沢山いると思う。「昔はおもちゃでも買ってもらえないのが当たり前なんだから」とおっしゃっていたが、確かに今の子供は買ってもらえるし、そもそも自分で買える。

 子供の頃にファミコンを買ってもらうのがとっても大変だった。そして結局ファミコンはMSXというパソコンに化け、最後まで自分でファミコンは買ってもらえなかった。友達の家に行ってやらせてもらうのが楽しみだった。私はそのころはやっぱり自分で気の済むまでファミコンやりたかった。だから子供心に親を恨んでいた部分もあったかも知れない。でもそんなことは忘れた。そして今はそういう制限を私に与えてくれた親の思慮の感謝している。ファミコン買えなくてよかった、その夢に挫折してよかったと思っている。心底。

 それをふまえて今を振り返ってみると、今の自分の生活は目を覆いたくなる。あの頃ハイカラだったコンビニは100メートルごとに出現している。買いたい物はいつでも買える環境が出来た。便利な世の中だ。
 この便利さを僕等は当たり前に受け止めている。そして必要でもないのに受け入れたりしている。なんとなく買い物をしてなんとなく得たり食べたりしている。親のしつけの時期が終わって、こんどは自分自身で自分をしつけなければならなくなった。

 でも、我慢できない、いや、我慢する必要さえ感じていなかった。不便でないというのは制限されていないということ。制限された世界でこそ挫折は存在する。挫折のあり得ない、あり難い世界。
 便利さの中で自分をしつけていくという意味で、今の世の中は非常に不便だと思う。

 だって、その必要でさえ忘れてしまうような世界だから。


 前に「高速に草が生えていて、こいつらどうするんだろう」ってかいた。
 そしたらこんな言葉を再発見した。
「根付いた花はその場所でfight」(DragonAsh/Under Age's Song)






99.5.18
大殺界

 先週は忙しかったんで、今週はホームページの更新をしたいのココロ。
 で、占いの世界では「大殺界」という、この3年間はなにをやってもうまくいかないという時期があるだってさ。12年周期でやってくるんだそうです。で、自分がいまこの大殺界なきがしてます。

 とはいっても、飯も食えれば仕事もある。「なーにが大殺界だぁ」なんていわれるかもしれません。そういうあなた。あなたは正しい(笑)。でもね、上手くいかない時期ってのはあるもんですね。
 具体的にどう上手くいかないかっていうと、まあ他人(外の世界)と上手く関係できないということですね。世間で成果が出ない。いまいち外としっくりこない。意図が他人に伝わらない。など。別に本当に大殺界だとは俺も思っていませんよ(占い信じてないし)。でもねぇ、気力がなくなりますよね。こういうのが長く続くと。

 結局こういうことが長く続くと、自分を信じる力、自信。それが亡くなってしまうんですね。それがとにかくヤバイ。それだけはなんとかしないと、そう思っています。
 そもそも自分で自分を傷つけても仕方ないしね。でも時間なんて全てが一瞬。だから後悔はつきものだし、やりなおしもきかない。だから後悔したって仕方ないしね。とにかく次、次にそうならないように心がけて具体的に自分を変えて行くだけ。

 もう少し上手く流れるその時まではね。じっくり力を蓄える、努力して力つけようかなぁ、なんて空想。とにかく、自分に裏切られるのは自分を信じていないからだね、根本から。
 自分を信じるのは他人は関係なく、できることだからね。

 それだけを、今は。もっともっと先の、こうしたいっていう明日を眺めながら。


 高速に草が生えていたんだけどね、あそこでどうしようってんでしょう、一生。
 でもふかんしてみたら、人もおなじようなものかな。






99.5.11
ライブストリーミングの楽しさ。

 不思議と夜の1時ごろまでおきていて、あと1時間もないくらいでAppleのWWDC(開発者会議)がはじまるってんで、Quicktime4.0もあることだし、実況生中継みてみようと思って、もう少し夜更かしした。で、始まったWWDC、ライブストリーミングってのはすごい衝撃の技術だと思った。
 テレビがリアルタイムに放送データを配信するのはあたりまえ、でもこのパソコンの映像はまったく細い電話線を通してきている。しかも一個所から世界中に。しかもリアルタイム。そう考えるととっても偉大に思ってしまった。
 映像は確かに荒い。音声もショボイ。でもこれくらいのレベルでも十分な媒体もあると思う。また、ラジオレベルのものなら音楽は別にして「音声の情報として」なら十分に配信できるだろう。フォーマットさえ決まれば、普及も早いだろうなぁなんて思った。(でもそのフォーマット争いがすごく厳しい。)
 で、画像のライブストリーミングも、回線がもっとリッチになれば十分今のテレビレベルになると思うし、もうちょっと粗末で、でも用が足りるくらいのものになるだろう。その日のために、今一生懸命圧縮技術を高めておいてほしい。
 ライブストリーミングが可能になって、簡単に放送局を低コストでもてるとしたら、色々と中継して欲しいものだ。その日のJリーグ全部。その日の高校野球予選全部。その建物で行われている結婚式全部。そういう風に、いろいろと放送してもいい(「するべき」ではない。)コンテンツはあると思う。大袈裟でなく、一部の人のために、ささやかなものがね。
 そして個人的には株主総会というやつを実況生中継して欲しいと思っている。大小かかわらず株式会社という会社すべての。






99.5.10
煮詰まってますね。

 最近ホームページの更新もままならないし、仕事もあるから順調なのですけど、煮詰まってますね。で、煮詰まるとどうなるかっていうと、頭で考えても何も実行しなくなります。家でぐたぐたしてるんですね。あーあ、自分のやな方が出てきていますね。なやんで、疲れて、何もしない。だから何も変わらない。それを悩む、疲れる・・・。馬鹿な循環です。
 それでも、「今は何もするときじゃないよ」と思ってしばらくはいたのですが、もう限界。動かない体動かします。そう思っていた気持ちも言い訳みたく感じてきました。だから動きます。そういうわけでとりあえず更新です。「楽しいことや面白いことをたくさんしたい。」
 見る前にとべっつーの、自分。

 会社関係の話を実家と自分のつとめている会社に聞きました。傾向として二つ。仕事はあるが利益が上がらない。利益をふっかけているから嫌われ仕事が減っている。個人的には後者の方が僕はいいと思っています。
 価格競争はキリがないですね。やればやるほど価格は0になっていきます。利益を得るために仕事をしているのですから、本来なら価格の下限というのはあるはずです。でも仕事がなければ利益が取れないから、価格を下げて顧客に魅力を見せるわけです。
 でも、この場合の価格の引き下げというのは現状を維持できなくなってきたから、それをなんとか維持するために行うわけです。価格の引き下げが今以上の顧客数を産むともかぎりません。またその引き下げで既存の顧客を引きとめられるとも限りません。
 結局、このままではだめだ、だから価格を引き下げようと。でもその価格引き下げも決定的なものではなく、いくつもの「かもしれない」というあいまいな見込みのもとで行われています。命を削る割には、先が見えません。

 ではどうしたらいいのでしょうか。私は経営者でないのでまったく予測で物をかいていきます。よく言われているコスト削減。これを行うべきだと私も思うのです。
 ただ、勘違いして欲しくないのは、「価格の引き下げ」のためにコスト削減を行うのではありません。「利益の確保」の為に行うのです。簡単に価格を引き下げると、顧客に足下を見られます。一度引き下げた価格は簡単に戻らないのですから、本来むやみに儲からない仕事はするべきではありません。顔を売る仕事にしても何らかの方法で利益を生み出す努力と体質を身につけなければなりません。それは顧客の仕事でなく、仕事を受けた会社の責任です。

 コストを下げる=リストラをするという考え方もあるのですが、私はそれはあまり好みません。これを機会に能力ない、問題社員を解雇するというのも手段ですが、なぜわざわざリストラという言い訳が解雇に必要なのでしょう。そういう解雇はいつでも責任もって行うべきです。いつでも。
 また、能力の上位の人間だけを残すというのも、実は不毛な考え方だと思います。現状でできる人間を残す。しかし彼等以上の人間が入ってきたなら、今度は彼等は残らない側の立場になります。結局こういう順序付けは意味がありません。きりがない。でもそういう曖昧な物を尺度に自分の立場が保証されているとしたら、社員はどういう気分でしょうか。会社に対する不信感一杯です。こういう気持ちでは仕事に責任を果たせないということは、もっと考えられてよいでしょう。

 論点がだんだんずれてきていますが、最後に具体的なコスト削減方法として考えられることは何があるでしょうか。行程の単純化、原材料の価格引き下げ、給料の引き下げ、時間の短縮・・・。まあ、色々あるんですが、その前にちょっと考えるべき事があります。それは日本人の特徴的な部分です。
 日本人は仕事を一生懸命行う癖があります。そこに満足感を見いだしやすい国民です。まじめにやることは時間をかけること、手間をかけること。日本人の真剣さとは具体的にそういう風に表れます。でもこれって思いっきりコストそのものです。全ての人がそうであるとは思いませんが、そう考えると、日本人はコストをかけやすい人種といえます(但し、そのコストに対価を求めない人の良さ、ただ働きをすすんでできる人の良さも日本人の特徴だとおもっています)。
 ですから、まず「仕事に不真面目に向き合ってみること」が、実はとっても大事なことだと思うのです。如何に楽にやって、でもなんとかなるか(笑)。そおういう要領のよさを模索する中で、はじめて省くべき行程や時間やお金が分かってくるのだと思います。

 この不景気に失礼な物言いかもしれません。けれど、真剣に悩んだからといってお金がもらえる訳でもありません。自分の正しいとおもう以外のやり方も試してみる。そういう潔さと勇気が必要な現代だと思っています。
 だって考えても見て下さい。普通に考えたら会社の、仕事のどの部分も今の現状、行程では絶対に必要不可欠なはずです。無駄な手駒などないはずです。そういう変更のできないものに変更を加えるという課題があるのですから、なにかしら古い物の変わりに新しい何かを補わなければならないのです。
 例えるなら新しい近道を発見するような物です。散々迷って気がついたら近道を発見したと。すると今まで絶対にそこを通らなければ家に帰れなかった帰り道も、いつのまにか昔の通り道になっているのです。そういう迷いと出会いが仕事でも必要になっている。ならば、自分以外の自分になってみる自分、が必要だと思うのです。


 久しぶりに長文です。
 些細なことも書き記すことで、いろいろ自分をかき回してみようかと思います。
 だー!






99.5.3
自分について

 偽りのない自分てのは一体何なんだろうか。偽りをつくことさえも自分の手段だから、それを自分でないと言われても困るよ。
 まっさらの鎧も衣もない自分っているのか?甲虫のように生まれつき身にまとう物もあるだろう。
 ただ、違和感を感じる度、それが自分の偽りだとうそぶいているの?

 無邪気な大人になれと言われれも、それはいやだからしょうがないだろう。だからあきらめのいい子供に僕はなった。けれど満たされないまま終わっていくのは腑に落ちないし、傷つけるし、とにかく、僕は本当の形になれないんだ。

 瞬間が絶対を決めていく毎日に、僕等は光のようなスピードを求めてる。
 絶対の時間に勝つべくと、その理不尽な強さを求めてる。真似してる。
 求めては、誰かを傷つけ自分も傷つけるけど。

 週末は解放と、とほうもない何をするべきか悩む時間が待ち受けてる。
 一人でそれを悩むのもつまらないから、人は集まり、愛し一人を避けるのか?
 子供の目の前で泣く大人の、そのみっともなさはそれとして、だけどそんな風な自分になれる素直みたいな気持ちに、横目で見ながら僕はあこがれる。
 けれどどんなふうにあろうとも、僕等はいつも迷ってる。答えは誰も押しつけてくれないから、自分は悩み他人と競い、愛する人とこそ争ったり傷つけあったりする。
 なのに、それでも離れないのさ。それは強さか?人のはかなさか?

 やることもなくて、とりあえず隙間をただただビールなんかで埋めたりして。
 でも生ぬるくなったビール、トマトジュースみたいな味してる。
 ドラキュラが血の変わりと飲んだそれが、なんというか自分が他人を傷つける証明の血のような気分になったりならなかったりで。
 とにかく目の覚めないような生ぬるい空のような毎日。

 自殺願望と言うことは絶対の自分の否定材料であったけれど、でもなんとなく最近分かるのさ。それを求める人たちの言い分も。
 でもだからといって、なんなのさ。終わりは結局自分で決めるのさ。僕はあきらめのいい子供にもなれない、あきらめの悪い大人。自分で決めているのさ。したくないのさ。そんな最後まで誰かを傷つけるようなことは。

 欲しいことも失うことも、どちらもなんとなく身に馴染まないようで。
 でも、欲望は底なし、僕のポケットは底抜け。
 せめて大事な物だけは、自分の間違いで失いたくはない。
 そう願うだけ。そう祈るだけ。そうするだけ。

 僕は今多分ゆらめきのなかにいて、
 力をためしたり蓄えたりしているのさ。
 夕日が落ちていくよ。朝日は釣り上げられていくよ。
 毎日は分からないよ。
 だから、大事な人よ。せめて果てるまでそばにいて。そばにいるよ。
 そんな願いから、案外僕等は始まったりしているのさ。


 別に行き詰まっているとか、精神的に崩壊しているとかそういうことはないんですけれども。
 でも、ストレスは確実に溜まっていますね。
 まあ、やばい文体で書いてみましたってことです。
 うーん、言えば言うほど泥沼か・・・。






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