Adoさんは偉い。こうやって社会は変わっていく
歌い手のAdoが「自分とコラボしてくれた作品に寄せられるコメント」について。自分の意見を表明していた。
https://twitter.com/ado1024imokenp/status/1750413825067901318
彼女の成人時のコメントも立派だった。今回のコメントも非常に素晴らしく、さらに彼女のことを好きになった。
まずはマイナスの意見や、否定的な意見も含めて、表現や意見の自由を尊重する。
その上で、自分の考え方や感情について表現する。誰かに書かされた文章ではなく。きちんと本人が書いたと、説得力のある文章。
内容も簡潔でわかりやすい。ものすごく素晴らしいと思う。
さらに素晴らしいのは、きちんと「自分が拒否したい」ものを。その性質と理由を述べて、説明していることだ。
アーティスト本人にも、意見や聴衆を選ぶ自由がある。来てほしくない人には「来ないでほしい」と、しっかり自分で表明している。
こういう問題が起きたとき。一昔前なら「時間が経って、事件が沈下するのを待つ」ことが多かった。
あるいは「お客様は神様」の言葉を、勝手に拡大解釈して。とにかく謝罪する、我慢する。
でも今回。Adoはそうしなかった。それが素晴らしい。
彼女の最後の一文も。時代と、変化を感じる文章だ。
彼女が「傷ついた」ということを。最後に、きちん早急に表現したのだ。
最後にそれを書き記した、ということは。それが、彼女が一番表現したかったこと、だと思う。
必要悪や、有名税ではない。一人の人間として。きちんと「傷ついた」と表現した。
こういうことが、すぐに社会や時代を変えるわけではない。
けれど、こういう事象に触れた若い世代が、社会にどんどん進出するにつれ。時代の雰囲気は変わっていく。
その時に、取り残されるのは。僕らのような年寄りだ。
そんな僕らにも。今の若者のような時代があり、時代の真ん中にいることもあった。
でも、こういう変化によって。僕らの居場所や考え方も、時代の川の隅になっていく。
このままいれば、川の流れから外れてしまうだろう。
こういうものは、見えないのだ。
だからこそ、新しいものや若い時代に。耳を傾け、感じて、想像するしかない。
価値観が、その場所に居続けるということは。
「間違いになる」ということではなく。「正しくなくなる」ということ、なのだと思う
更新 2024月01日26 09時55分