長男の作った、わけのわからない怪物。
「LaQ」という知育ブロックで、長男も次男も。いまだによく遊ぶ。
よく遊ぶというか、毎日遊んでいる。いや、遊ぶと言うより「使っている」という感じだ。
思い返してみると。夕飯を食べた後。長男も次男も、LaQで何かを作りながらテレビを見ている。
その後の、ちょっとした時間も。LaQで何かを組み立て遊んでいる。
はまっている。いや、もはや生活習慣の一部だ。
そんなこんなのLaQライフのある日。長男が「ただただ背の高い」と言う怪物を作り始めた。
最初は30センチ。次は40センチ。
手もない、ただ足が2本あるだけの怪物。高さだけが唯一のアイデンティティーだ。
この高さが、だんだんとエスカレートして。50センチ60センチと、大きくなっていった。
そうなるとバランスが難しい。組み立て強度の問題も出てくる。
身長が伸びると、置き場所にも困るのだ。
我が家の低い本棚の上がLaQ置き場になっていて、壁側には時計がある。時計が見えなくなっても困るのだ。
怪物のバランス、強度、そして置き場所。
それらを少しずつ、改良して挑戦しながら。ついに、身長が1メートルを超えてしまった。
これを作ろうと思いたって、実際にここまで作りあげた、長男の凄さ。
来年には中学になるその長男を、幼少期からいまだに虜にし続ける、LaQというブロックの凄さ。
そのどちらにも、大いに感心してしまった。
あまりに大きい怪物なので、記念に写真を撮った。
その数日後、怪物はどこかに消えてしまった。
今はもう、怪物はいない。解体されて、次の何かに生まれ変わっている。
更新 2024月01日24 08時54分