明後日はClarisカンファレンスに登壇。次の日は、a-blog cms Campでプレゼン

明日から東京→名古屋出張が土曜日まで。僕としてはかなり珍しい長期出張だ。

イベント登壇と勉強会への参加が、今回の目的。特に、明後日のClarisカンファレンス登壇は、人生のマイルストーンでもある。

普段あまりこういう事は書かないが、心根を隠していてもしょうがない。ということで、少し書き残しておく。

20年以上前。個人事業で独立を考えていた頃。東京にたくさんの凄腕開発者がいるのは知っていた。

でも、自分はまだまだ。足りないものを埋めたくて。思い切って参加費500円の勉強会に、一万円の交通費をかけて参加したのだ。それが、今も続くFM-Tokyoという勉強会。

この勉強会で、いろんな業界の先輩たちに話を聞いていただいた。そのおかげで、自分の今の仕事がある。最近は家庭の関係で足が遠のいてしまったが、この勉強会には大きな恩があるのだ。

業界の先輩で主催者の一人であった蜷川さん。彼女は数年前に急逝されてしまったのだが、カンファレンス登壇の常連だった。自社のブースにも立ち、初心者の方にも、優しく同じ目線でお話をされていた。海外の方にも流暢な英語で対応されていた。

彼女のマルチな活躍は、ずっと自分の心の中に残っていた。僕の子供が生まれたときには、Facebookに投稿される赤ん坊の写真に、都度、反応してくださった。

とにかく気さくで優しい。なのに、技術スキルはものすごい。FileMakerを愛し、業界にも多大な貢献をされていて、自分の中では、FileMaker業界の「とんでもない人」のうちの一人だった。

今回の登壇は、もちろん会社の営業的な部分や、自分の技術をお話ししたいという、自尊心が根本にある。けれど、それ以上に

「お世話になった業界の先輩たちのように、自分も、わずかでも業界に貢献したい」という気持ちも、かなり大きい。

特に蜷川さん。彼女が亡くなってから、気持ちや行動を起こすのでは、遅すぎて申し訳ないのだけれど。蜷川さんのような振る舞いの、その10分の1でも。自分の行動が、ご恩返しになれば。それが、僕の気持ちの正直なところだ。

最初はプレゼンテーションだけの予定が、ワークショップもやることになり。そして、そのワークショップは、満席になってしまった。ありがたいことだが、僕からすればひょうたんから駒。青天の霹靂だ。

その日は、僕一人だけでワークショップもプレゼンテーションもやることになる。出番はちょうど、その日の一番最初と一番最後。

「両方やるのは、難しいのではないか」と悩んでいたのだけれど。これについても、最終的に「蜷川さんならやるだろうな」と思って、やることにした。

来年は50歳になる。技術者としての50歳は、絶対に若くない。そのような年にもかかわらず、カンファレンスで技術的な登壇の機会をいただけるのは、本当にありがたいことだ。

今回は「これなら登壇できるのでは」というテーマがあって、こちらから申し込みをした。とは言え、主催のお眼鏡にかなわなければ、登壇することはできない。登壇者としてのハードルを超えることができたのも嬉しい。

そんなこんなで、いよいよ明後日。この文章を書いてたら、今から変に緊張してきた。

自分の事は投げ打って、来てくれる方のために、どれだけ身を粉にして、献身できるか。そのことだけを頑張りたいと思う。

それが出来れば。その翌日にある、a-blog cmsのプレゼンテーションも、気持ちよくできるだろうなと思っている。

ありがとう、蜷川晋さん。心からの敬意と感謝を込めて。


更新 2024月11日12 21時44分

関連記事

この記事のハッシュタグに関連する記事が見つかりませんでした。

勝又孝幸

株式会社データファーム

FileMakerシステム制作を中心とする「株式会社データファーム」という小さな会社の代表です。2007年から趣味で書いている日記を個人ブログとして現在も続けています。

最新記事

カテゴリー

アーカイブ