「奉納」をリニューアルした。
「奉納」これを、なんと言えばいいのか。
読み方はわかる。そうじゃなくて、その奉納という文字が書いてある「持ち手みたいなやつ」のことだ。
近所の神社の氏子をもうずっとやっていて、先日ふと紅白の鈴紐に目をやった。
すると、その先の六角形の木製の「奉納」が、雨風にさらされて、真っ黒になっていた。
赤く塗られた文字は読めるが、周りの黒のせいで読みにくい。
「汚いの、やだな」
そう思って一度自分が預かることにした。
自分でなんとか綺麗にできるのではないか。根拠はある。
以前に「汚れた表札をリニューアルした」と日記を書いたが。この時の経験を活かせば、綺麗になると思ったのだ。
当時余らせていたニスを塗ってみると。前よりも黒々となってしまった。
そうか、前回は汚れた木を彫刻刀で削ったのだ。今回も同じような工程が必要だ。
サンドペーパーで削ってみたが、途方もなく時間がかかりそうだ。一度塗ったニスまで削り取らないといけない。墓穴だ。
いい手がないか考えていると。ふいに「かんな!」と新しい道具が閃いた。中学校の技術工作の道具袋を、数十年ぶりに漁ると。
しっかり錆びついたかんながあった。
恐る恐る試してみると、なんとかいける。
こうして、暇な時にこつこつとけずり、最後にサンドペーパーで整えて。ニスを塗って乾かして。前よりは断然綺麗に仕上がった。
削りきれなかった黒い木目の線も、かえって味がある。
新品とはまた違う、我が神社の「奉納」になったと思う。
