ブロッコリーとかぼちゃは、期待を裏切り続ける。
寒くなってきて。最近よく作るのが、ホットクックを使ったクリームシチューだ。
クリームシチューといっても、使うのは豆乳。そこに鶏もも肉をはじめ、いろんな野菜を入れていく。
シメジやじゃがいも、にんじん。時々レンコンや茄子も入れる。
そして、ブロッコリーやかぼちゃも。けれども、このご両人。いつも僕の期待を裏切り続けるのだ。
厚く切ったり、大きく切ったり。その形が残るようにと、いつも工夫をするのだけれど。
出来上がり、ホットクックの蓋を開けたとき。彼らが立体で残っていたことはない。
かぼちゃはすぐ分かる。白いはずのシチューが、まるで南アフリカ料理のような、真っ黄色に変わるのだ。
「あぁ、またダメだったか。」
最初から分かっていたいたことかもしれない。けれど。それでもそんなふうに思うのだ。
癖物はブロッコリー。蓋を開けたとき、一瞬「問題なくできたかな」と思うけれど。
「あれ?何かシード系の具材を入れたっけ?」
その時、自分が目にしているのは。溶け残った、ブロッコリーのつぶつぶだ。
昼食にブロッコリーを入れたことを、忘れている時もある。ブロッコリーが見えなくても、シチューに違和感はないのだ。
そしてしばらくして。シード系の残骸を見て、ブロッコリーを思い出すのだ。
最終的に、美味しく食べれているから、良いのだけれど。
どうにかしてホットクックで、いつか彼らの姿立ちを残したい。