人の気持ちは、冷蔵庫と一緒。開け閉めが多いと効果が出ない。
最近はSNSにはすっかり冷めている。
もともと嫌いでは無いのだ。だけど、SNSが生まれてから10数年。すっかりリスクの方が大きくなってしまった。
ちょっとした一言が、どういう風に取られるかわからない。炎上するリスク、炎上に巻き込まれるリスク。それぞれが未知数だ。
同時に、自分が歳をとってきたリスクも感じる。不用意なこと、時代と合わない発言を、感情に任せて。ついつい、書き続けてしまうこと。それも怖い。
もともとは、小さな感情や気づきを、誰かと共有できること。今までなかったその可能性こそが、SNSのキラキラした部分だった。
それらの実証実験は終わり、付き合うことの難しさと弊害が、今、自分の中では大きい。
特に感情面。自分の中のいろんな気づきを、エネルギーに変えていくこと。自分の中にとどめて、自分の中のうねりで育てて。得体の知れない、小さな密度の高い衝動に変化させること。
こういう大事なプロセスが、都度都度、感情をSNSに投げてしまうと。ガスが抜けるように貯まらない、と気づいたのだ。
感情のドアを開け閉めしすぎて、大事な冷気が冷蔵庫から逃げていくような印象。これって、SNSがない頃には考えつかなかった、マイナス面だ。
かくいう僕も、つい最近気がついた。
感情という、大事な細かな種を。わざわざSNSに巻く必要は無いな、と思っている。
更新 2024月12日03 09時13分