伝わる人には伝わる
先週の日曜日、地域の防災訓練があった。こういう地域活動で、人の振る舞いがよくわかる。
訓練中にどう振る舞うか、強制はない。あくまで、自発的に人が動くことになる。
めんどくさいこと、誰かがやらなければいけないこと、たくさんある。
それらに、誰が自発的に手をつけるのか。そういうことがよく見える機会だと思う。
自分は、消化器を使った消化活動の手伝い。ダミーの消化器には水が入っていて、その水圧で火のマークのついた的を倒す。
ふと「タイムを測ったら面白いかな」と思って、試しにタイムを測ってみた。
「よーいドン!惜しい5秒、4」「よーいドン!すごい2秒08」
こんなことをしていたら、子供たちの集中度があっという間に上がっていった。
そして何度もトライする子供たち。
最初、おぼつかなかった消化器の使い方も、気がつけば流れるように素早くできるようになっていた。
「仕組みが変わるだけで、こんなにも人の興味や活動が変わるのだな」
自分が仕掛けたことではあるけれど、ものすごく勉強になった。
終わりがけに、神社の総代として時間をもらったので、みんなの前へ。
「物価高騰で、福引の景品の豪華さがちょっと下がります」
「けれど、皆さんに朗報です」
「公式LINEができました。ショップカードをゲットして、参拝の後QRコードを読み込むと。福引追加券がもらえます」
全体的には波はなし。でも、明らかに若い子の表情が一変。
もっと驚いてほしくもあったけど。しっかりと伝わったあの表情をいくつかでも見れたのは、思った以上に喜びがあった。
