最後は約束だけして、消えてゆく。

まいど。
年末最終日。みんなの意見を代弁するよ。

「こんなはずじゃなかったのに」

どうも年末集中力があがらず、仕事に集中できない。
談志師匠の落語をかけながら仕事して、なんとかまあ集中を多少確保。

…こんなのほんとは集中でもなんでもないんだけど。

家族の意思、というよりもきっと師匠の意思だったと思ってるんだけど。
談志師匠は何も言わずにこの世を去った。
師匠が大好きだった松浦さんもそうだったなぁ、ってずっと思い出してます。
師匠のお別れ会あたりから。

松浦さんと最後に言葉を交わしたのは、電話だった。
たまたま病院からかかってきた電話に、宋さんが「かっちゃんがいる」ってゆってくれたんだっけ。
したら、松浦さんが電話をかわるといってくれたようで、電話をかわった。

「病院にお見舞いにいってもいいですか?」

しばし沈黙。

「やせてみっともなくなっちゃったからさ、また元気になったら会おうぜ」

これが最後の会話。

これについて「無理してでも会っておくべきだった」って人もいるだろうが。
俺はそうは思わない。
松浦さんは元気になるつもりだったし、なによりその人の意思だ。
お互い年齢は孫ほどの差があったけど「意思を尊重する」つきあいでここまできた。

だから相手の約束には「Yes」なのだ。
そして、約束だけを残して、松浦さんは亡くなった。

まあ、そんなものなのかな、と改めて思う。
誰でも。最後の時間までみっちりつきそうのもひとつだけれど、自分が尊重する美学のようなものとして。
大事な人ほど、最後は約束だけを残してお別れをする。そんな気がしている。

結局人生はやりかけなのかね。
なんにしてもまだまだ死ねない俺だけど、誰にどんな約束を残すんだろうね。


更新 2011月12日27 17時21分

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勝又孝幸

株式会社データファーム

FileMakerシステム制作を中心とする「株式会社データファーム」という小さな会社の代表です。2007年から趣味で書いている日記を個人ブログとして現在も続けています。

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