ズーカラデルのオンラインライブを子供と見た

official髭男ディズムのオンラインライブが盛況でかつ楽しいということだっけれど、そういえば自分はオンラインライブを体験したことがないなと思った。ちょうど大好きなズーカラデルのライブにオンラインチケットがあるというので、申し込んだ。小学校三年生の子供も大好きなズーカラデル。

iPadの映像をAppleTV経由でテレビの画面に移して家族で参戦。ブラウザの動画を一度別画面にして、Amazonプライムビデオなどを立ち上げた後に、目当ての動画を画面いっぱいに拡大する。そうすることでAirPlayで大きく綺麗に見れるようだ。

いざ始まって驚いたのは画質の良さ、カメラの多さ、切り替えの速さだ。まるで編集した動画を見ているようなリアルタイムの映像で、すごく見やすく退屈しない構成になっていた。一昔前のオンラインライブは一定のカメラからのみだったりしたものだが(その代わり無料とか)ほとんどテレビやDVDのライブビデオのようだった。

同時に映し出される客席の少なさと空間に、今の状況の難しさをあらためて感じた。どうしても収益のことを考えてしまうのだが、この数では当然厳しいだろうし、この状況がいつまで続くのかと考えだすと、本当に気分が暗くなってしまうだろうなと思う。だからこそオンラインチケットは売り上げに貢献できる、楽しめるという点でもありがたい。次があればズーカラデルを楽しむためにもまたぜひ買いたいし、参加したい。こういう参加方法、利益構造がもっと大きくなって一般的になればと思う。

子供はタピオカという曲を楽しみにしていたようでがんばって起きていたが、明日のこともあるし眠くなったので寝てしまった。幸いアーカイブがあるのでそれで今日の学校帰りにでも続きを見せようかと思う。

演者はどうだったろうか。うまくいかない、思い通りにいかない部分は多い。苦境と思うだろうし完全な満足とはいかないと思う。楽しさより課題が見えたかもしれない。

それでも僕はこのライブをみることができて嬉しかった。赤い公園の先日のことがあって暗く落ちこみ、それは音楽を仕事にする人は僕以上に感じるところが多いと思う。そしてライブ開催の課題の多さ。力がすっと消えてしまいそうになるかもしれない。

そんな状況でも音楽がつながって、いまそこで演奏されていて、遠くの場所からもその姿を見ることできて嬉しかった。安心した。苦悩の表情も含めて、楽しんでいる姿もまるごと全部に、安心したし、嬉しかったりした。

音楽には力がある。僕らはただ見ること、楽しむことしかできない。音楽によりかかることしかできないけれど、その立場でできることをしていくしかないな、と思った。演者もそこは同じで、今をどのように可能性で新しくつないでいくか。難しい時代ではある。それでも昨日は嬉しかった。課題を大きくすることよりも、いまは小さくてもまずは生きながらえること大事なのだと僕は思う。


更新 2020月10日21 13時55分

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勝又孝幸

株式会社データファーム

FileMakerシステム制作を中心とする「株式会社データファーム」という小さな会社の代表です。2007年から趣味で書いている日記を個人ブログとして現在も続けています。

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