道具の進化、僕の退化

昨日地元で熊の出没があったのですけれど。

今日もまだ別の地域で目撃されていて捕まっていないらしい。朝、子供たちの登校時間を一緒についていくことにした。長男は4年生、次男は2年生。歩くスピードも違うのだけどその二人を追いかけながら、追い越しながら。「この辺りまできたら大丈夫かな」というところで引き返した。

親としてはやることやったつもりだけど、冷静に見ると大したことはできてない。人がだいぶ増えてきたので、というところで引き返したけれど、小学生が何人いても熊1匹の前では無力だ。俺自身も何か武器になるようなものを持って行ったわけでもない。自分一人でまともに立ち合ったら、間違いなく死ぬ。子供について行ったことは、熊の武力を考えるとほぼ大人の自己満足に等しい。

結局「道具をもっていくか」「知恵を持っていくか」「武力(体力)をもっていくか」の3択なんだと思う。僕らはいろんな経験を通して「道具」の割合がかなり増えたのだと思う。では知恵や体力はどうか。こちらはむしろさぼってしまったり、衰えてるのではないかな、と思った。歳を取ればそうでなくても減っていくのに。

生活が豊かになったとか便利になったにかまけて、自分自身の持ち物をしっかりと鍛えたり整えたりできてないのかな、と思った朝。電気にお金にインターネットに。ある意味「人間がすべき努力を、かわりに道具にやらせている」ところもあって、そればかりだとバランス悪くなってそれはそれで弱くなっていくのかなって気がした。


更新 2021月05日06 11時04分

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勝又孝幸

株式会社データファーム

FileMakerシステム制作を中心とする「株式会社データファーム」という小さな会社の代表です。2007年から趣味で書いている日記を個人ブログとして現在も続けています。

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