道具について

最近道具のことをいろいろ考えたりすることがあるんだけど。今読んでいる本で「人間が直立歩行をすることで、前足2本が移動のために使う必要がなくなり、その結果火を初めての道具として扱うようになった」みたいな文章があった。この本が面白いので、少しずつ読み進めているのだけど、そういう意味で言うと一番最初に人間が手に入れた道具は「二本の前足(両手)」ということになると思う。

とんち話のようだが「道具を作るための道具を手に入れた」から他の生き物とはここまで違う進化と差別化ができたのだと思う。「道具を作るための道具」みたいな仕組みは他にもあると思っていて「エネルギーを生み出すためのエネルギー」とか「成果を得るための成果」みたいなことだ。そう、前者は電気、後者はお金。

火や水のような「直接生命活動に役立つもの」を得るために。何かを別の要素に変化させたり変換したりして、僕らは毎日の暮らしを組み立てるようになった。それは命の強さには直接関係しないけど、生きてく強さには大きく繋がっている。

どちらにしても。「変換と変換を通した道具の利用と文化」というのは事実として人間らしさなのだと思う。道具を使って変換するので「道具が欠落したら、まったく役に立たない」というリスクはあるものの。それでもその方向をさらに極めていくのが、やはり人間としての進化なのかなぁと思ったりしてる。


更新 2021月05日10 10時24分

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勝又孝幸

株式会社データファーム

FileMakerシステム制作を中心とする「株式会社データファーム」という小さな会社の代表です。2007年から趣味で書いている日記を個人ブログとして現在も続けています。

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