花びらになれるか。
4月から、新しい道に行く。
今までの環境から、新しい環境に移り変わる。そういう人が多い季節だ。
木から離れる花びらのように、新しい場所に舞う。
進学や転職。もっと小さな事まで。自分もたくさんの新しい扉を開けてきたし、これからもまだまだきっと開けていく。
新しい扉を選ぶ時、あるいは探す時。
「今のままじゃいけない」
そう思って探し始めることが多い。本当にそうなのだろう。人は変わる。自分も変わる。
時には、望まない変化もあるかもしれない。それでも「変化とは常に良いものだと」出来るだけ捉えるようにしている。
成長すれば、今までの環境が物足りなく感じることもあるだろう。変化をすれば「ここはちょっと違うな」と思うこともあるだろう。それは全然、悪いことじゃない。
悩み、迷った結果。「新しい扉を選べた」という事は。「それまでの道が間違っていなかった」ということだ。だから今日は
今日までの自分を褒めてあげる。今日までの環境に感謝を伝える。
それだけで良いと思う。
あの人が嫌だった。ここがこうならよかったのに。相手に言えなかったネガティブな心残りや、誰かに言えなかった気持ち。
それら全ては「自分が勝手に」他人に期待したこと、ではないか。
すべてのエネルギーや感情は、全て自分に向けて良い。自分に感謝をして、自分を大切にしてあげる方向に。
そもそも、いらない敵を作る必要は無いのだ。人生に余計なものはいらない。ただ過去に置いていけば良い。
自分を充分に慈しむことができれば。
他人に対しても、同じように。感謝や優しさの態度を、きっと取れる。
そうやって毎日を作っていくことは、決して偽善じゃない。自分に嘘をつくことでもない。
今日もきっとたくさんの桜の花びらが、舞い散り、育った木々を離れていく。
花びらは、育った木々を恨んだだろうか。
更新 2023月03日31 09時46分