計画は「致命傷を避ける」ためにやる。
誰にだって目標はきっとある。
でも、目標は「大きければ良い」のだろうか。
大きな目標は見栄えが良く、自分に対する人の目を変える魔術にもなる。そこばかりに気が行き、空回りしてしまっては意味がない。
目標を立てたら、計画を立てる。でも、計画通りにすべてが進むことはまずない。
計画を立てる時に、僕が大事にしてること。それは
「計画をあまり細かくしない」
ということだ。
細かすぎる計画にあまり意味はない。むしろ悪いことが多いのだ。
ちょっと急な用事が入ったから。ちょっとしたアクシデントがあったから。そういう些細なことで、計画はすぐにずれていく。
計画は、常に「小さな破綻」を繰り返しているのだ。
その度、計画し直しても。また不測の事態は起こり、また計画は変わる。
計画を立てることにも、結構な時間がかかるのだ。気がつけば一日で、スケジュールを立て直す時間が1番多いと言うことにもなりかねない。
では、計画に意味がないのか。
計画することの利点は「想定外のアクシデントを見つけ、致命傷を避けること」ほぼこの1点に尽きると思う。
アクシデントや落とし穴、予期せぬ出来事。それらは全て、究極的に言えば「失敗」につながっている。
しかし、失敗は悪いことではない。ただ「致命傷になる失敗」は、影響が大きすぎる。避けなければならない。
やるべきことを考え、それにまつわるリスクも考え、書き出す。そうすることで、書き出すまで気づけなかった「新たなリスク」に気がつく。これが大事だ。
致命傷につながることほど、予測しなかったところからやってくるのだ。計画することで、それを見つけ出したい。
目標が高ければ高いほど、リスクもつられて高くなる。
高すぎる目標があったら、まずそれを適切な高さまで引き下げ、リスクを下げる。そして計画を立て、気づかなかったリスクを見つけ、成功率をアップさせる。
この一連の流れが出来るようになると、計画を立てる技術が上がる。次回はもう少し高い目標でも、達成することができるようになる。
これが、高い目標を叶えるコツなのかな、と思う。
計画通りにいかなくても「目標が叶う」ことは、いくらでもあるのだ。
大事なのは、致命傷を避けること。
致命傷は、計画で避けられる。
更新 2023月03日30 10時09分