ハワイの良い思い出
昨日の「嫌なハワイ日記」を書いた訳。
あの文章は元々、エッセイ講座の課題として送った文章だった。
「旅先で出会った○○」というタイトルで色々思い出していたのだが、どうしてもハワイのことばかりが頭に浮かんでくる。
「これ、絶対誰も幸せにならない文章だな」
と思いながら。それでも描写の方はそれなりに書けてしまい、文章として一応の体裁を整えることができたので、この文章で応募した。
もちろん候補作から漏れてしまったのだが(そもそも読んで誰も得をしない文章なので)自分のブログなら公開しても良いかな、と思って公開することにしたのだ。
タイトルも最初は「旅先で出会った星空」だったのだが。雰囲気良さそうなタイトルのくせに、読み始めたら誰も幸せにならない…ではあまりに申し訳ない。
そう思って「ハワイの嫌な思い出」という「こういう文章ですよ」というのがわかりやすいタイトルに変更した。
変更した、のだが。
これもまた、あまりに申し訳ないタイトルというか。費用を捻出してくれた両親も、がっかりしてしまいそうなタイトルだった。改めて、良かったことも書き出してみたい。
とはいえ、ほんとに厳しい合宿だったので。残念ながら、基本的にマジで辛かった。
大学の食堂はバイキングで食べ放題なのだが。その食べ放題がまったく嬉しくなかった日々の方が圧倒的に多いのだ。当時食べ盛りの小学生なのに。
いやいや、まてまて。これだと昨日の日記と同じだ。
初日にステーキを食べに行くことになって。お店を探したり交渉したりということがあった。僕はもちろんだがコーチ陣の大人も英語が乏しく、交渉が色々大変そうだった。
そこに当時…多分高校生かな。英語のできるお兄さんがいて、その人がすごくかっこよかったのは覚えてる。
英語学習はいまだに足掻いているのだが。当時の憧れが、学習への潜在的な理由の一つなのかもしれない。
グァバジュースがやたらに美味しかったのもハワイの良い思い出だ。帰国後探すようになった。
あと、これは嬉しいことに本来数えてはいけないのだが。
「あの合宿より辛くはないな」
そう思って色々と我慢したり、もう一丁頑張ったりできるようになった。苦い思い出の有効活用、といった感じだが。
この気持ちは、後の人生で本当に役に立った。
1500メートル1本のメニューが、コーチの気まぐれで「あと1本」「もう1本」と、簡単に合計3本になったり。
とにかくあのコーチ達には。神様から、天罰が今も計画的に与えられていることを願う。
しかし、彼らも多分70手前か。時間が経つのは本当早い。
小学校6年生が2週間で8キロ痩せたのも衝撃だが、その1週間後に、40.9度の熱がでて早退したのも思いでの一つだ。
「なんか景色が歪んでるな」
と思ったら高熱だった。ギャグみたいな話だが、当時は「本当に大変な合宿だった」と発熱したことで再度思った。
良い思い出が、圧倒的に弱い!
良い思い出は、もっとあったと思う。それよりも圧倒的にキツい思い出の方が、数もインパクトもあるということか。
まあ、でも。その思い出を面白おかしくネタとして話せているので。僕としては結果オーライのハワイ合宿ではあったりします。
これは本当。