人生に残したいものは何か?
街中に立ってる銅像。あれは誰が建てたのか。
その人が死んだ後に、周りの人が後から立てたのか。それとも存命中に、周りの人が立ててくれたのか。あるいは自分自身で立てたのか。
いろんなケースがあるのだろう。
けれど「自分自身を後世に残して、何の意味があるんだろう。」個人的にはそんな風に思っている。
自分の死後。
順調にいけばまだだいぶ先だと思うし、よく分からない。
そもそも何かを残しても、後の面倒を見る人が大変なだけだろう。
そう思うと、なんとも忍びないというか。残った人への押し付けみたいな気もする。
「何かを残す」ということ自体、今の自分にはとにかく申し訳なく感じる。
「後に残さない」ことこそ、後世にとって良いことではないか。
周りに対して、自分は特に残したいものは無いようだ。
だが。「自分に対して」となったら、どうだろう。
「あれがやれなかった、あれをやればよかった。」
後悔を残したくないと言うのは、なんとなく分かる。
それをもうちょっと推し進めて考える。
「あれができてよかった。これを作り上げられてよかった。」
そういう気持ちを自分に残したい。そう思っていることも、なんとなく分かった。
「自分の頭の中にあるあれこれを、きちんと形にしたい」
その実感と事実が欲しい。多分そういうことなのだ。
だから。頭の中に妄想が新たに生まれるうちは。どうやっても全てはやり切れない。
それにとらわれながら、形にしたいと思いながら。あとの人生をどれだけやれるのか、ということだと思う。
人に残したいものはないが、自分に残したいものはある。
改めてそれがわかったと言うことだけでも、ひと財産だ。
更新 2023月04日26 09時14分