子供は、映画はテレビで観る方が好きみたい。
SANDLANDという映画をどうしてもみたくて。久しぶりに映画館に行ってきた。
YouTubeで流れていた「最初の15分特別公開」の動画があまりにも良かったので、それでいきたくなったのだ。
せっかくだからその動画を紹介したかったのだが、もう公開を終了してしまったようで残念。
次男もテレビでその動画を見ていて「映画を観に行ってもいい」というので、一緒に観に行くことにした。
「観に行ってもいい」なんて。なんとも偉そうに聞こえるかもしれないけれど。次男はずっと「映画館は嫌」と言っていたのだ。
映画館が暗いのも、終わるまでじっとしていないといけないのも嫌だという。そんな次男がいう「観に行ってもいい」は、実はかなりの返事だ。
実際に映画館で映画を観て。せっかくだから映画館を好きになってくれたらいいな、と思って感想を聞いてみると。
「次はもういい」
ということだった。映画館のどこが嫌だったのか。
次男曰く
「映像を見ていて、目が疲れる」
とのこと。これはでも、確かにわかる気がする。
実は自分も「映画館で見るよりも、家の方が環境が良いのでは」と最近ずっと思っていたのだ。
映画館の体験やノスタルジーがある自分でも、うっすらと認識していた事実。次男の言葉をきっかけに、それが鮮明になった気がした。
最近は安い液晶テレビでも、街の映画のスクリーンよりも綺麗だ。大画面こそ映画館に負けてしまうが、その大画面の荒さはどうしても気になる。
僕個人としては。それ以上に「音」が気になる。映画館の音はどうしても大きい。そして音の粒子が、どこか荒く感じる。
自宅はHomePodをステレオペアにして使っているのだけれど、ドルビーアトモスの映像と比べると、特に差が大きい。家の音の方が立体感があり、幸福度がだいぶ違う。
うっすらと感じていたことは、こんなところだ。そのうっすらが、次男の返事によって、粒立ってしまった。
今、SANDLANDの映像販売を待ち侘びている。まだ情報は出ていないのだが「あの映像を家で観たい」というのが、目下の楽しみなのだ。
更新 2023月10日20 08時38分