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キングオブコント2023、蛙亭がすごく進化していた。

キングオブコント2023。とっても面白かった。

「このグループのここが良かった」を一つ一つ挙げたい位なのだが、今回はひとつだけ。

蛙亭。コントにおける人間力が、ずば抜けて上がっていたのが印象的だった。

まずはイワクラさん。後で上げるyoutubeと比べると分かるけど、衣装がものすごくよかった。「彼氏のところに向かう彼女感」がしっかりあった。

番組側でも衣装には、すごく気を配っていると思う。衣装の透け感とか、ヒールの高さとか。彼女感の表現にリアリティがあってすごく良かった。

演じる彼女に対しての、こだわりや想いやり。イワクラさんの優しい部分が伝わってくるようでよかった。

ヒールでああいうコントをやるのは、足元の怖さもあるのではないかな。

中野くんは、中野くんらしさが十分に出ていて期待を裏切らない面白さだった。

彼が、単純な「ちょっと気持ちの悪いオタク青年」に収まらなかったのは。台本が丁寧で、ドラマや人間味があったからだと思う。

「お寿司が潰れた理由を、僕は誰にも聞けない。でも、振られたあなたは、聞ける相手がいるでしょう?」

相手を思いやって、奮起させる一言。

面白さだけではなく、彼の優しさが表れていて。台本の素晴らしさがよく分かるシーンだった。

その優しさが、見る人に伝わるからこそ。滑稽なリアクションが、よりはっきりと滑稽に伝わる。

今回、そういうところを、ひとつひとつ丁寧に作り上げていたと思う。前回のキングオブコントでは、観られなかった部分だ。

もちろん、コントによって。狙いや表現されるものは、違うのだけれど。

人として大事なところは、大事にしよう。優しい部分は、丁寧に表現しよう。イワクラさんの、蛙亭の。

「面白さだけに全振りした今までだったら、配慮できなかった部分」

にまで、配慮された今回のコントだと感じだ。ふたりの人間的な成長が、コントの深みに、しっかりとなっていたと思う。

面白さを深めた上で。面白さだけではない「心に残る」コントになっていること。そこに、すごく感心してしまった。

どのグループも面白かったけれど。

満足度でいえば、今回の僕のナンバーワンは、蛙亭だった。

【蛙亭】コント「寿司ボーイ」(キングオブコント2023)



更新 2023月10日23 09時10分

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勝又孝幸

株式会社データファーム

FileMakerシステム制作を中心とする「株式会社データファーム」という小さな会社の代表です。2007年から趣味で書いている日記を個人ブログとして現在も続けています。

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