もっとクックのカレー作りが、難しくて面白い。
ホットクックという調理器具がある。これにつける「もっとクック」という商品を購入した。
この器具を使うと、今までできなかった調理ができるようになる。専用のレシピも、冊子でついてきた。
レシピの公開は冊子のみ。ネットでは非公開。レシピの中にあるキーマカレーを、まずは作ってみたのだ。
通常のホットクックの調理とは、ちょっと違う。途中途中で何度か蓋を開けて、食材を追加する。もっとクックに最適化された、調理メニューなのだ。
レシピには「蓋を開けたときに、食材がこうなっている」と、丁寧に写真がついている。それを見ながら、カレーを作っていった。
ところが、最初の段階で。鍋の中身が、写真とは少し違う。
大量の玉ねぎのみじん切りを、飴色にする工程。写真は焦げたような飴色。一方、僕の鍋の中身は、きれいな狐色。
飴色になるには、もう少し調理時間が必要な感じだった。
レシピの進行上、追加調理はできない。狐色の鍋のまま、材料を追加して調理を進めて。キーマカレーは無事に出来上がった。
出来上がったカレーは、スパイスだけで作ったとは思えない味わい。
でも、どうしても。
どうして、写真と違ったのか。あの通りだったら、もっと美味しくなったのか。
50グラム多すぎた、玉ねぎが原因かもしれない。玉ねぎのみじん切りの大きさが、大きすぎたのかもしれない。
きっと、どこかに調理の穴があって。それをクリアしたら、きっともっと良くなる。
そう思ったら。一気に、もっとクックでのカレー作りが楽しくなってきた。
ホットクックは、割と大雑把な下ごしらえでも、それなりにしっかりとおいしく仕上がる。それが魅力だ。
けれど、もっとクックの調理は。どうやらちょっと違う。レシピや写真という正解に対して、実際に作って生じた「違う部分」を。どうやって詰めていくか。
今までの調理ではなかった、この作業に気がついて。
正直、すごく楽しい。
更新 2023月12日14 08時53分