フードコートの小さなトラブル
浜松市のイオンに、家族でちょっとしたドライブがてら行ってきた。
次男が特に、前日からウェブサイトでお店を調べたりして。楽しみにしていたのだ。
当日はすごい賑わい。着いてまずお昼を食べようと、フードコートに向かった。
すごい混雑。席の空きもない。通路にも、いろんな人が席の空きを探して立っている。
僕も、家族の席を探そうと端から端まで歩いてみた。けれど、どこにも空きは無い。
すると。食事を終わりそうな老夫婦の方がいたので、軽くお声掛けをさせていただいた。
「すいません。食事終わりで、席が空きそうですか?」
すると
「見ればわかるじゃないか。そんなに急かさないで。黙ってそこに立って、待っていればいいのに」
と、気分を悪くさせてしまった。
正直言うと「そこまで怒らなくてもいいのに」とは思ったけれど。
気分を悪くさせた張本人は、僕。
「気分を害してしまって、申し訳ありませんでした。」
と、他の席を探すことにした。
夜になって、改めて相手の立場をいろいろ想像してみると。
なんとなく、分かってきたことがあった。
お二人にとって、食事の終わりに声をかけられたことで。
「終わりよければ全て良し」の逆になってしまった。後味の悪さで、食事全体が良くない仕上がりになってしまった。
お金を払って食事をするのだから、食事が終わるまで自分の権利。退席を急かされる理由はない。
至極もっともな話だ。申し訳なかった。
とは言え、別の側面もあった。
フードコート自体は、ほんとに席がなかった。「食事が終わったら、みんなで席を譲り合おう」そういう雰囲気の空間だった。
お声掛けすることはそこまで不自然でもなかった。ただ、自分の足りない面も確かにあった。
自分は常に100%正しいわけではない。相手には相手の事情がある。人それぞれ違う部分もある。
だから、いろんな事象に。あまり感情的になりすぎてもいけない。
そもそも、こういう細かな争いなんて。レストランならあり得ない。端的に、お金でスキップできる話だ。
それでも、ここまでいろいろこの話をしがむことで。自分を、違う側面から見る機会ができて。
「お金でスキップしなくてよかったな」と、今は割と本当に思っている。
更新 2024月02日14 11時20分