めかぶの季節
日曜日の午後。一週間の食料を買いに、近所のスーパーに足を運んだ。
冷たい雨が降っている。できれば、買い物をしたくない天気だ。
屋根がないけれど、広い2階の駐車場に車を停めて。フードをかぶって、店内入り口まで。
雨を払って店内へ。
野菜もだいぶ高くなった。えのきが売っていないけれど、どこか見落としたのだろうか。
この店に来ると、つい。ローストビーフ用の肉を見てしまう。塊肉を売るスーパーも、だいぶ減ってきた。
良さそうな肉があったのだが。ローストビーフのストックが冷蔵庫にあるので、我慢。
鮮魚売り場の奥の方。商材ケースの上に、目を引く黒い塊があった。
「これは。もう、この季節か。」
そう思わせたのは、めかぶ。
茎ごとトレイの上にラップされて、300円位で売っていた。
僕も好きだが、長男も好きなめかぶ。次男はジャンクな味付けが好きなので、こういうものは、あんまり。
カゴに入れて、会計を済ませて。家に戻って、沸かしたお湯を一気にかけて。めかぶに火を通した。
茎から取り外したら。フードプロセッサーに入れて、ちょっとの黒酢とお醤油を合わせて。一気に、みじん切りにしながら混ぜ合わせる。
一見、細かくなったようでも。とろみの中に塊が隠れていることがよくある。
細かくなりすぎても困るが、大きな塊が残らないように、何度も、何度も。
出来上がったら。タッパーに移し替えて。蓋をして、冷蔵庫に。
大事にし過ぎても痛んでしまう。できれば、3日4日で食べきってしまいたい。
次の日、朝の食卓にめかぶを出した。
長男はご飯にかけて。妻は、お味噌汁に入れていた。それを見て、真似してお味噌汁に入れる長男。
僕もそれに合わせて、めかぶをご飯とお味噌汁に。
その間、次男の食指は全く動かず。
そんな、朝の風景。
更新 2024月02日27 09時28分