001-立川談志プレミアム・ベストを購入
まいど。
さっきの日記で「色々と入り用がある」っていいながら、立川談志プレミアム・ベストを購入しました(笑)
師匠のCDはバラでうってないから、高いんだよね。20000円する。
でも、表現に携わる人は、一度は立川談志の落語は体に入れておいた方がいいよ。
今回お世話になっている人に渡すために(プレゼントですね)購入しました。
とはいえ、一度は開封させていただきますが(笑)
私は談志師匠の落語は二度ほど観させていただいたことがあります。
一度は浅草で200人程のホールで(贅沢だ。諸事情で呼び込みも手伝いました。)
もう一度は地元のロゼシアターで。
ロゼに一度だけ談志師匠が来たことがあるんですが、その企画、というか呼び水に自分がなりました。
そんなこともあってロゼはいかなければ、と思って。
その時に「らくだ」を談志師匠がやったんですが、それを聞いた時は普通に「うまいなー」って思いました。
ですが、問題はその後。
何年か後に志ん生の「らくだ」をiTunesで聞いたんですね。そしたら不思議なことに
「あーーあの時の談志師匠ってすごかったんだな」って感想だけが湧いてきて!
これてて凄いことですよ。そのあと何度も志ん生の「らくだ」を聞いたのですが、
何度も「ああ、あのらくだをまた聞きたい」と思うようになりました。
でもって、今回のCDボックスですよ。
ラインナップはこんな感じ。
第1巻 饅頭怖い(1999)/ねずみ穴(十八番 談志自薦録音 1993)
第2巻 風呂敷(初商品化演目 1997)/笑い茸〜胡椒のくやみ(初商品化演目 1999)
第3巻 金玉医者(2001)/白井権八(談志のみ演じる講談ネタ 1999)
第4巻 与太郎噺三本立て:かぼちゃ屋・豆屋・孝行糖(初商品化演目 1999)
第5巻 らくだ(最後の国立演芸場「ひとり会」トリネタ 2000)
第6巻 勘定板(初商品化演目 2002)/五貫裁き(2001)
第7巻 芝浜(十八番 談志自薦録音 2001)
第8巻 二階ぞめき(十八番 1989)/やかん(無礼な客を怒鳴る事件入り 2002)
第9巻 千早ふる(イリュージョン版)(1998)/浮世床〜女給の文(初商品化演目 2002)
第10巻 松曳き(初商品化演目 2000)/九州吹き戻し(スタジオ録音 初商品化演目 2002)
特典盤 初席の思い出(1989)
ちょうど僕が聞いた頃のらくだが入っています。
これも一つの縁と思い、購入することにしました。
立川談志を「天才」と称する人はたくさんいるでしょう。
僕は若干だけ師匠の人柄にも触れていますが、僕が思うに
「立川談志という怪物を、自分の中に飼っている」という印象が強いです。
人としての松岡克由(師匠の本名)と立川談志というのは、似てる非なるもの、というのか。
人としての師匠はそれでもサービス精神があって、こまやかで優しい人ですよ。
松浦さんと一緒で、純粋でまっすぐな人だと思う。
だからこそ責任感が強く、芸に対して油断や妥協がない。
それに添い遂げるのが使命だと思うからこそ、いわゆる「狂った部分」があるのだと思います。
今師匠は晩年になりつつあり、自分が育てた「立川談志」とどう添い遂げるのか、色々大変なのかなぁと思ったりしてます。
今の談志師匠を見る時、いつも俺は松浦さんを重たり比較して見るのだけど、談志師匠は松浦さんの年にはまだまだ。
ぜひ松浦さんの見れなかった景色(年)まではいってくれぃ!と思っています。
俺もそれ、目指しますんで。
談志師匠が殺したがってる「立川談志」によって、実は立川談志が今日も生かされている。
そこらへんのジレンマと、今日も付き合ってるんだろうなーーなんて勝手に思っています。
それにしても松浦さんがいた頃の浅草が懐かしい。
本当にすごかったな、松浦さんは。
談志師匠を思うとたどり着くのはいつもそこだなぁ。