webのデザインってなんだろ?その2

まいど。

今日はちょっと雨降ったね。
でも今は晴れ。
ただ…湿気が。


ってことで、昨日の続き。
というか、続きのふりをした別の話。

デザインをあげるまでに、現状どういうワークフローをしているのか。
ちょっと自分の整理のためにもまとめてみる事にしました。


■使うもの

データファームで使っているのアイテム、ソフトはこんな感じ。

・FileMaker
・Tree
・OmniOutliner
・OmniGraffile
・Fireworks

これは使う順番で書いてます。

ってことでワークフロー。


■まずはコンテンツの洗い出し

サイトにどういった要素が必要か。
サイトマップ(俺的にはコンテンツマップ)を作ります。
(あ、ここでは何をやりたいか、何が必要かなどのブレストは終わっている、とします)

サイトマップ製作はデータファームでは、FileMakerを使ってやっています。
それ専用のシステムを自分が作りました。
ここでサイトの構造をがしがし組んでいきます。

通常のサイトマップと異なる(だろう)点は、
そのページが含むユニーク(個別)な要素も書き記す
ってことでしょうか。
例えばトップページ。
だいたいメイン画像とかフラッシュとかが入りますよね。
そしたらそれももれなく記載します。
ページ内に配置されるだろうコンテンツには()をつけて表現しています。

サイトに必要なページは全て書き出し。
ぺージに必要なコンテンツはできるだけ書き出し。
これでサイトマップ、という名のコンテンツ構造が完成です。


■サイトマップを作ります

FileMakerからボタン一発でTreeというソフトに書き出します。
ここで重要なのは、
複数のサイトマップを描き出す
ということですかね。
現状ですと二つ。
・備考などが入ったお客様用サイトマップ
・フォルダ名、カテゴリ名が入った、主にコーダーさん用のサイトマップ
です。
用途別にサイトマップつくってます。

これがFileMaker使ってる理由ですね。
複数のサイトマップそれぞれに、変更があった場合、混乱したり二度手間になります。
なので「メインのシステムで管理」して「そっからパブリッシュ」って形をとっています。

ということなので、FileMakerで作ったシステムには、フォルダ名(カテゴリ名)やファイル名を入れる欄があります。
サイトマップを作るときに、できる限りそこも埋めていきます。

これは「メタタグ」「ディスクリプション」も追加してく予定。
(すぐてきるのに、していない)


■サイトイットでだいたいの形を決定

コンセントさんが提供してくださった「サイトイット」って考え方を、三人体制になってから導入しました。
これをやることで
このコンテンツ(内容)にあうのは、どういうページパターンなのか
というのを考えていきます。
デザインパターンを考えることで、
このページは何を表現しているのか、を考えることができる
というのは思いがけない発見でした(さくさく考えていっても、気がつく事があった)

デザインパターンを決めていく(サイトイットをきめていく)作業をすることで。
ざっくりですが、
サイトで使用するテンプレートの数
が見えてきます。
これを元に、ワイヤーフレームを起こしていくわけです。

このサイトイットは、FileMakerから書き出したOPMLファイルを材料にします。
OmniOutliner経由でOmniGraffileに持っていき、用意してあるスタイルをつかって、サイトイットをつくっていきます。


■要素ワイヤーを作る

・サイトマップ(コンテンツマップ)
・サイトイット

この二つを材料にして、ワイヤーフレームを作ります。
これは現在のところFireworksでやっています。
というのも現状の作業フローとして、
pngで作ったワイヤーフレームにデザインを落とし込んでいく
という作業が定着してきたからです。
昔はOmniGraffileでやってました。
今でも考えるだけなら、OmniGraffileの方が個人的には便利です。

どういうテンプレートを作るかはサイトイットを頼りにします。
そのテンプレートに何が必要なのかは、サイトマップ(コンテンツマップ)に書いてあります。

この段階では、デザインはあまり気にしません。
(ページ幅とか違っていてOK)

とりあえず使い回しのテンプレートにどんどん要素を落とし込んでいきます。
落ち漏れがないか、追加したほうがよいだろう要素はないか。
ここで確認します。

こうしてできたワイヤーを「要素ワイヤー」と呼んでいます。


■デザインワイヤーを作る

昔はこの後が「デザイン」でした。
でも今はもう一度ワイヤーフレームを作ります。
今度のワイヤーは、デザインを意識したものになります。

デザインルール(っていっても横幅がこれくらいとか軽い情報)を元にして。
メニューなどの除法的な優先順位などを考えながら、実際にデザインするつもりで、要素を配置してます。

ここで足りないのがあったら当然足します。
実際にデザインを意識してワイヤーフレームを作っていくと、
デザイン上、もうちょっと何か欲しい
とかもでてきます。
その場合は足したりします。
(最低限の構造はあるはずなので、足してもそんなに影響はない、という考え)

そうやって、「これに色が付いたらサイトデザインになるぞ」という形までワイヤーフレームを落とし込みます。
こうしてできたワイヤーフレームを、データファームでは「デザインワイヤー」と呼んでいます。


■疑似ページの作成

デザインワイヤができたら…。
つい最近まで、この後も「デザイン」でした(笑)
でも今は「疑似ページ」っていうものを作っています。

これは俺、正直作るの嫌だった。
でも最近は作ったほうがいい、って思ってやってます。そう思える。

疑似ページは簡単にいうと、
実際に作成するページの数だけ、嘘でもpngを作ってみる
という工程です。
実際は複数pngにするのではなくて、fireworksの「ページ機能」で作ります。

これをやると、想定したテンプレートと、実際の記事が入ったサイトとの「ずれ」が見えてきます。
このテンプレートでいいと思ったけど、もうちょっと必要、とか。
あるいは、実際に記事を流し込んでみたら、ちょっといまいち、とか。

記事がない場合は適当なダミー記事をいれていきます。
記事があるならあるなりに、ないならないなりに。
とにかくpng上にページをどんどん作っていきます。

作ったら最後にボタンなどをシンボルにして、ページの飛び先を設定します。
これをした後に、pdfで書き出し。
こうすることで、リンク機能付きのpdfになりますので、お客様にもwebサイトを疑似体験していただけます。

なので「疑似ページ」です。

ちなみに先日60ぺージのpngつくりましたが、二日かかりました。
これはコンテンツの詳細や原稿があればあるほど大変です。
コストがかかるので、以前の自分は「やりたくない」と思っていました。

まあ正直今もそういう気持ちになるときはあります!


■ワイヤーフレームにフィードバック

疑似ページを作ったときに「このワイヤーは直した方がいい」という部分。
これらをワイヤーフレームにフィードバックしてあげます。
また、デザインが重複するような部分があったら、こちらもフィードバックしてまとめます。
使い回しができるものを、わざわざ二度デザインする必要はないので…。

ということでフィードバックを反映させたら、デザインするためワイヤーフレームが完成です。


■やっとデザイン

ここまで来たらデザインです。
デザインしながら考えるのではなく(とはいってもデザインしてみたら違う事もあります)、
あとは装飾をあてて、完成にたどり着くだけ
という作業を行います。


ということで、まあ、こんな感じでデザインを行っている今日この頃です。
ちなみにディレクターになった私は、デザインはしません。
でもデザイン以前までは、そこそこやります。
サイトイットまではほとんど自分が作業にあたってます。

こういう工程を、デザイナー、ディレクター、コーダー。
その他もろもろ作業に関わる人間が一緒に取り組むこと。
理解しようとすること。
そのあたりが、webデザインには大事なんだろうなって思います。

あとサイトマップやら疑似ページやら。
実際にできた成果物は全部みんなで考えた結果です。
それらにきちんと目を通すこと。軽んじない事。
そうでないと、なかなか適切なデザインは難しいとも思います。

23:59だ!

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更新 2010月10日07 00時10分

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勝又孝幸

株式会社データファーム

FileMakerシステム制作を中心とする「株式会社データファーム」という小さな会社の代表です。2007年から趣味で書いている日記を個人ブログとして現在も続けています。

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