前山田健一の狙い力

まいど。
ってことで、ちょっくら簡単に日記をかくよ。

ふと思い出してももいろクローバーの楽曲で有名な「前山田健一」のビデオを見返してみた。
ザ・プロデューサースって番組らしい。
すごくいいインタビューなので、是非見て欲しいです。

これをみて、いまブレイク寸前のももいろクローバーをどうやって「自分の楽曲で育ててきたか」というのが分かる気がする。
モノづくりの視点から見ても「何を狙うか」「何を込めるか」とかが凄く勉強になる。

何を狙うか

「いくぜ!怪盗少女」はももクロをアンダーグラウンドから「気になる存在」にひっぱりあげた曲なんだけど(youtubeで現在500万回再生)
とにかく「他と違う」「突き抜けている」というところへの絞り方が凄いなーって思う。



ちょっとくらい違う。ちょっと他の要素も取り入れている、とかでなく。
まったく違うものを、アイドルの曲としてきちんと作り込み、仕上げて行く。
それができるアイディアやコンセプトがあって、技術もある。
そこがほんと「ただの作曲者ではない」って感じが、俺はします。

「何を込めるのか」

作品にあまりにメッセージを込めすぎても、それはキャッチーさを失わせるし、エンターテイメントからは更に遠くなってしまう。
そのバランスや約束をしっかり守りつつ「芯になるもの」をきちんと込めている。
「そこまで考えて作る」ってのが凄いなーって思った。

Z伝説はいろいろターニングポイントになったけど。
かなり難しいタイミングの曲だった。6人→5人。力不足を補うための、キャラの補充。
そのための「戦隊モノ」っていう側面も間違いなくあると思う。

でも、それだけ終わらない。
「芯になるメッセージ=震災後の日本をももクロ流にはげます」
これがあるから、一見際物に見えても、メッセージが不思議と届く。励まされる。
一生懸命なももいろクローバーの魅力とあいまって、楽曲が彼女達の魅力を更に引き上げる。

そういう結果を呼び込めるだけのことを「きちんと考えて、考え抜いて形にしている」ってのは、ホント尊敬に値するなぁ、と思うのでした。

一番最後の「無限の愛」のあたりも、前山田優しい。



「売れてきた彼女を嫌う人も出てくるかもしれない」でもその人達にもメッセージを込める
とかそういう部分を曲につくって、彼女達に言わせてあげる。込めさせてあげる。

そういう気遣いや「未来を見通した感じ」。
こういうディレクションも、ほんとひとつひとつ参考になります。

なによりインタビューにでてくる

「ポウ!」

ですよ。
こういう込め方、最終的に感覚的なところに思いをぶっこめること。
そういうのすごくかっこいいっていうか「すげぇな」って俺は思います。


ポウ


更新 2012月04日16 19時49分

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勝又孝幸

株式会社データファーム

FileMakerシステム制作を中心とする「株式会社データファーム」という小さな会社の代表です。2007年から趣味で書いている日記を個人ブログとして現在も続けています。

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