頭の中は一直線で不十分。だから書き出そう。

まいど。
ってことでさくっと朝日記。

先日久し振りのお客さんが来たのですが。

ホームページをずっと放置していた(仕事の事情で)んだけど、それを再開したいって話があった。
そもそも仕事の内容がちょっと変更になるので、それを踏まえて、みたいな話。

お客さんのオーダーとしては「ホームページの操作方法、忘れちゃったから教えて」だったのですが。結果として二人でサイトマップを書きました。
ってのいうのは、お客さんのなかであやふやなものがたくさんあったから。

サイトマップ通りに、サイトを作らなくてもいいけれど…。
(ただし、どんどん直していこう)

お客さんにもおつたえしたのですが。
サイトマップをつくっても、その通りにサイトができなくてもいいのです。
でも、そしたらサイトマップの意味ないじゃん?って話になりがちですが。
決してそんなことはないです。

というのも、ざっくりですが書き出す事で、一度サイト制作のシミュレーションをすることができます。
ここでかなりのロスをカットできてるのです。
力いっぱいつくってから失敗すると、もう力がのこっていない、ということがよくあります。

コンテンツがたりない、ならいいのですが。
間違ったまま放置、の場合は悪影響でしかありません。

そういういろんなことを、まずはサイトマップで精査する。
目で見て分かる形に落とし込む。これ、すごく重要です。

サイトマップを修正していってもし原形がほとんど残らなくなったら。
そのときはもう一度サイトマップを作り直してみるといいと思います。
(完全に趣旨が違ってきてるはずなので)

頭の中は誰でも完璧ですが、現実と頭の中をイコールで結ぶ事はできません

誰でも頭の中は完璧です。
何かアイディアを思いついたときは、とくにそう。
自分だってそうです。

でも夢と現実が一緒ではないように(夢は寝ている間しかみれません)頭の中と現実は違います。
どうしても現実にあわせて微調整したり、補強したり、あるいはあきらめたりする必要がでてきます。

結局頭の中のアイディアというのは「奥の手」ではなくて。
「ものになるかわからない、アイディアの種」程度でしかなと思います。

別に悲観することはありません。種なのだから育てればいいですし、そういうことを考えて行く内に「どのくらいの大きさになる種なのか」がだんだんつかめてきます。
つかんだら、それにあわせて対応を考えて行けばいいだけ。

こういう作業をするには

・アイディアを頭の中だけにしまいこんでおかない
・誰がみてもわかる形に表現をそぎおとして、簡潔にまとめる

ことが絶対に必要だと思います。
正直プロジェクトの成功度は、この「書き出す詳細度(あるいは適切度)」でしかないのかなーと。
そのための手法にTree的な書き方(トーナメント方式みたいなやつ)を良く使います。


なんにしても。
「自分の頭の中を具現化すれば、成功するはず」
って考えがもしあったら、かなりの確率で危険信号だと私は思います。
まず第一にその考え方を疑う、という(客観視)をして、まずは要素を書き出してみるのがいいと思います。


でもって。
みなさんが今一番苦しんでいるのは、この「書き出す」って作業だと私は思っています。
このスキルが1番、どの業種にとっても今必要だと思います。


更新 2012月05日14 10時33分

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勝又孝幸

株式会社データファーム

FileMakerシステム制作を中心とする「株式会社データファーム」という小さな会社の代表です。2007年から趣味で書いている日記を個人ブログとして現在も続けています。

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