001-日本の農業について勝手に思うこと

まいど。
今日も暑いね。でもそのくらいの方が気持ちいいや。
ふと思い出した事があって、日本の農業について書き残しておくね。

■ブランド農産物だけでいいの?

ワールド ビジネスサテライトか何か忘れたけど、米農家の新しい取り組みをやってた。
それは米の直販を行い、より高くよりより商品を買ってもらうブランド米農家の話し。
若い人が一生懸命やってました。すごいなって思ってみてた。

スタジオの経済評論家が「こういう農家がもっと増えればいい。保証金をいつまでもあてにしては駄目だ」
そんな風に言ってました?

そうかな?

■うちもある意味ブランド農家

うちの父は農業で生計を立ててる専業農家です。
その仕事をずっと見てるし手伝っているので、俺なりにだいたいの売上げとか分かります。
(ここでそれは言えないけどね)

俺が小学生の頃、毎日市場に配そうにいってました。
でも今はそれはほぼゼロ。なぜか。直販がふえたから。
これは両親ががんばったおかげだし、ありがたいことだと思います。
自営業の自分としてみても、すごいなって思います。

直販にすることによって、市場の価格や農協の価格に縛られずに自由に値段を決められます。
農協価格よりは少しは高いのかな?
もちろん品質がなければこれらは成り立たない事。
その品質も富士市の品評会で何度も特別賞もらってるくらいだから、水準以上ではあると思う。

それらを踏まえて見た時に。
いわゆる「ウハウハ」では全然ないっすよ。
梨が大きくなってたか雹が降ってかなりの不良品が出た年もあったしね。あれは泣けた。

■大多数の食品は「平凡な製品」

ふりかえって僕らの口にはいるほとんどの商品って「平凡な製品」だと思う。
梨みたいな季節作物は別にしても、米、野菜なんかは毎日食べるもの。
それらはやはりリーズナブルでなければいけない。
でもリーズブルナ価格を基準に農家が精算をしたら、ほっとんど赤字ではないのかな?

みんなの口に食べ物が届かなくなったらそれこそ国を揺るがす命の問題。
だからこそ保証金制度があって(言い悪いあるけど)食品は安定供給されるよう努力されてる。
その保証金にたよらずに、作物を安定供給しろ。農家は自活しろ。
ちょっとそれはあまりに人がいいのではないのかな?と思う。努力の方向は間違ってないとは思うけど。

■教育、医療と立場は同じ

みんながブランド農家になれば、ブランドが当たり前になって結局高い商品も安くなる。
平凡な商品をつくって生計がなりたつような流通というか循環のシステムがないと、農家になる人はどんどん減ると思う。高齢化社会の収束とともに農業人口は間違いなく減る。
俺だって現実農家の道は選んでないし。

教育や医療が税金の補助を一部受けるように、農業ももっと補助を受けていいと思う。
同時にもう少しお客さんに投資してもらってもいいのにな。っていうのが俺の個人的な感想。

ここにきて石油の値上げ。
漁業もそうだけど、販売価格を調整できない農業、漁業の方は本当に大変だなって思います。
そこにきて「保証金にたよらず」という言葉、俺は簡単には「yes」とは言えなかったなぁ。

とまあ、そんな感想でした。
いろいろ誤解もあると思いますが、あったら教えてください。

ってことで今日も仕事するか。
昼休みにでもおくらを収穫してこよう。

タグ【農業】

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勝又孝幸

株式会社データファーム

FileMakerシステム制作を中心とする「株式会社データファーム」という小さな会社の代表です。2007年から趣味で書いている日記を個人ブログとして現在も続けています。

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