001-ヒロトの弔辞が、すごいわ。

まいど。
おはよう、だんだん夏めいてきたね。

■清志郎さんの告別式で…

ナタリーの記事を読んでいたのだけど、ヒロトの弔辞がものすごい心に響いた。
なんというか、名文。よかったので、あえてここに全文引用させてください。
キヨシロー。キヨシロー。あなたとの思い出にはろくなものはございません。突然呼び出して、知らない歌を歌わせたり、なんだか吹きにくいキーのハーモニカを吹かせてみたり。レコーディングの作業中にはトンチンカンなアドバイスばかり連発するので、レコーディングが滞り、我々はそのたびに聞こえないふりをするので必死でした。でも今考えると全部冗談だったんだな。
今日も「キヨシローどんな格好してた?」って知り合いに聞いたら、「ステージ衣装のまま寝転がってたよ」って言うもんだから、「そうか、じゃあ俺も革ジャン着ていく」って来たら、なんか浮いてるし。キヨシローのまねをすれば浮くのは当然だった。でもあなたはステージの上はすごく似合ってたよ。ステージの上の人だったんだな。

一番最近会ったのは去年の11月のThe Whoの来日公演、武道館の。そのときあなたは客席の人でした。ステージの上ではなくて。たくさんの人がキヨシローに憧れるように、あなたはロックンロールに憧れていました。僕もそうでした。

そんな観客同士の共感を感じ、とても身近に感じた直後、あなたはポケットから何かを出して、それは業界のコネを最大限に生かした、戦利品とでも言いましょうか、ピート・タウンゼントのギターのピックでした。観客の1人なんかじゃねえや。僕があまりにもうらやましそうにしているので、2枚あったうちの1つを僕にくれましたね。(自分のポケットからピックを取り出して)これだ。ピート・タウンゼントが使ってたピックです。これはもう返さなくていいよね。ありがとう。一生忘れないよ。短いかもしれないけど一生忘れないよ。

今日はありがとうを言いに来たんです。数々の冗談をありがとう。いまいち笑えなかったけど。今日もそうだよ。ひどいよ、この冗談は。うん、でもなるべく笑うよ。キヨシロー、ありがとう。

キヨシローを支えてくれたスタッフのみなさん、家族のみなさん、親族のみなさん、友人のみなさん、最高のロックンロールを支えてくれたみなさん、ありがとう。どうもありがとう。あとひとつ残るのは、今日もたくさん外で待っているあなたのファンです。彼らにありがとうは僕は言いません。僕もその1人だからです。それはあなたが言ってください。どうもありがとう。ありがとう ──。
ナタリー - 忌野清志郎告別式でヒロトら弔辞&バンド生演奏
■ヒロトの素晴らしさ

なんか最近の若い人に
クロマニヨンズは動きがキモイ
などと言われてる節もあるみたいだけど。
えーって感じ。どこ見てんだよ、中学生(の一部、と信じたい)たちよ!

ヒロトのインタビューとか大好きなんだけど、彼は表現者の前に、常にたくさんの音楽を聞いているリスナーである。
その立場でテレビも見るし、お笑いも見る。
とにかくいろんなアンテナがあって、いろんなものをきちんと見て、理解している。
それが素晴らしいな、と思う。ものすごい観察眼と分析があると思う。

それを表現する。
その一つとして、今回の弔辞があったのではないかな、と思う。

■魂はいくつもの船にのって。

でもってさ。
清志郎と同じことを出来る人はいないだろう。
彼の前にも彼の後にも彼一人。

ただ、彼の魂は「お別れ」があることによってより多くの人に伝わっていくのかな、っておもう。
この弔辞で、
ああ、ヒロトがいろいんなものを受け継いでいってくれた
って思った人がいた。
たしかにそうかもね。

でもって大ファンだったトータス松本も、共演したサンボマスターも。
そしてリスナーもある僕らも。いろんな形で少しづつ何かを受け継いで、行動や言葉にかえていくのだろう。
そうやって世界は変わる…のかもしれないね。それもひとつなんだろう。

ってことで。
全文引用はかなり迷ったんだけど、これ一部抜粋だと誤解されるのよ。
(実際俺も抜粋文読んで誤解していたので)
なので正しく情報を伝える為に、あえて全文引用しました。

さーーやるか。
かけらばかりでも清志郎になったつもりで。
がんばってるかーーーーーい!

タグ【清志郎】

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勝又孝幸

株式会社データファーム

FileMakerシステム制作を中心とする「株式会社データファーム」という小さな会社の代表です。2007年から趣味で書いている日記を個人ブログとして現在も続けています。

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