001-CSS Niteいってきた。a-blog cmsがMVP!

まいど。
先日新宿にてCSS Nite LP6国産CMSリベンジ編が開催されました。
リリース前から触らせていただいているa-blog cmsをはじめ、国内の様々なCMSを一度に見てたのはとっても有意義でした。
それらについて駆け足ですが感想を。

■SOY CMS

既に何度かSOYの機能については紹介をうけているのですが、小規模サイトに必要なことは、一通り揃っているなぁ、という感想。
ブロック指定はアイディアは面白い。静的サイトから必要な部分を動的にすることがも可能。
「ignore」機能も面白くて便利。ただ、テンプレート自体に無視するべきソースを残していいものか。
その線引きができないと、後で大変な思いをするかも、と思った。
うちでは記事をブロック単位で管理できる事をかなり大事にしているので、SOYを実際に使うかどうかは難しいところ。
でも人には「使ってみては?」と十分勧められるレベルと感じた。

■Web Release 2

現状のweb制作、web業界に対してリサーチ不足という感想。正直がっかり。
静的htmlを排出する作りだが、ライセンス費用が高すぎて「導入する選択肢にすらならない」のが現実。
ブログが不便ながらもCMSとして使われてきたのは「ページ構造を考えなくてもページを量産でき、それがSEOに低コストで繋がった」からだと思う。だけどページ数に制限がある。無制限版は300万。更にページ検索エンジン等も別途用意せねばならず追加費用も更にかかる。
カード型データベースをつくるようにwebを作れてありがたかったのは昔の話。今はできるものが多い。そこに数百万のコストはかけられないのが現状だろう。
あとプレゼン資料に疑問があった。動的サイトでも擬似的にパスを静的にする事で静的サイトと同様の効果を得ることができる。

■CMS Designer

カスタムフィールドをxmlで定義し、表示をxsltの書式を元にコントロールするかわったCMS。
言語の開発時間を短縮したアイディアは光るものがあると思う。
但しページの頭に入るphpの呼び出しのために、DreamweaverやIE系でテンプレートの表示が正しく出来なのは制作側とすると痛い。
それでも柔軟にデータを取り出したりしているようだったので、ある程度の拡張性は期待できると思う。
機能があれだけしっかりしているのに、サイトの方が古い感じでもったいないと感じた。
xsltの書式が少し面倒、という人がいるかもしれないと感じたがMT等とテキスト量はほぼかわらないし、xsltの本も多く出ているので、かえって勉強しやすいのかもしれない。きらりと光る個性がある。
それと、プレゼン技術がものすごく高かった。

■RCMS

はじめて拝見するCMSだったが、モジュールの多さに感動すら覚えた。自分も設計者制作者として拍手を送りたいくらい。
いろんなモジュールをとにかく作りこんでいって、それを組み合わせれば全ての物を表現できる、という単純だけど気の遠くなるコンセプトを徹底して実行しているのがすごい。あとモジュール同士のメタ情報がうまくリレーションがとれるように、設定がされてる感じ。
とにかく放り込めば便利に使える印象があった。
とはいえ、それであるなら「ページ制作者のためのCMS」であって「web制作者のためのCMS」ではない気もした。いきなりエンドユーザーに届けるべきCMSだと感じる。
それでもこういうCMSがあるのは本当に面白い。感心しました。

ちなみにwebObjectsにたけるフレームワークスソフトウェアのWeb Release 2。
このソフトウェアに期待したのは、こういったリレーションを駆使したCMSの新しい姿でした。

■a-blog cms

開発に関わらせていただいたため、客観的に見る事はちょっと難しいのですが…。
プレゼンの中で最低限できる事を紹介された。管理画面からの設定が必要なく、フォームのコードに独自タグをちょっと書くだけで、カスタムフィールドが動作してしまうのは、やはりすごい。
CMS自体にフォーム機能が含まれているので、webのデザインを一切変えずに送信完了までを表現できる事も地味に助かる。
静的なサイトをテーマとしていきなり使う事ができるパス書き換え機能は、実際にインストールするとそのすごさが分かるだろう(実験済み)
携帯などPC以外のブラウザへの対応も標準で装備されている。とにかく標準機能でできる幅が広いのが印象的。
あとは一つ一つの機能に、どれくらいの深さがあるのか、という理解を制作者側にしてもらわないといけない(注:実際触るとかなり深いです)

■bingo CMS、jimdo、Power CMS for MT

5分間という限られた時間の中で、どの方もプレゼンテーションがうまかったです。
制限があった故に、何か一つに特化したたため、制度が上がったのでしょうね。
bingo CMSは簡単に見栄えのいいCMSができ非常に楽しそうですが、これはいきなりエンドユーザに使ってもらっていいCMSですね。
jimdoについてもそれは同じかも。ですが、こちらのほうがweb制作者がやるべき事がまだあるような気がします。
Power CMS for MTについては、私自身がMTを使わないため「こういうものがあるのか」という範疇を出ませんでした。

■予算が限りなくない場合なら…

予算の無いweb制作の場合に使いたいと思ったのはjimdoです。
カラム毎に内容を追加できる事(a-blog cmsと同じですね)、操作がしやすいことが理由です。
サーバに組み込む場合はSOY CMSが候補になると思います。

■通常に使うならa-blog cmsを間違いなく使います。

既に開発実績がある、ということもあります。
ですが、費用対効果が高く、納品までのスピードも早い。
更にはシステムの懐が非常に深いので、標準の機能でやりたい事がほとんどできる。
そういった理由から、データファームで導入するならa-blog cmsで決まりです。

と、駆け足で書いても結構な文量になってしまいました。
今回のCSS NIteはあくまで「紹介」だと思います。
実際に使っていただくことで、はじめてそれぞれのCMSを理解する事ができると思います。
今回高機能なCMSが多数出てきましたが、それらを「眺める」のではなく実際に「使って」みてこそ、CMSによるweb制作という次のステップに飛び込む事ができるのだと思います。

自分もa-blog cmsに限らず他のCMSも一通り触ってみないといけませんね。

ってことで。なんか若干固くてすいません(笑)
ということで、さーて仕事して寝よ。

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勝又孝幸

株式会社データファーム

FileMakerシステム制作を中心とする「株式会社データファーム」という小さな会社の代表です。2007年から趣味で書いている日記を個人ブログとして現在も続けています。

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