セカンドオピニオンという用語の使い方

仕事で、これを書くとお客様への愚痴に聞こえるかもしれないけれど。そういう意図はなくてあくまで自分が「?」と思って納得がいかなかった用語の使い方と、その原因がはっきりしたので書く。自分がスッキリするために。

お見積もりを出してください、OKならば明日からでもすぐスタートしたい、ということで書いたお見積もりへの返事がキャンセルだった。お客様の都合もあるのでそこは全然問題ない。むしろ無理してやってほしくないので、キャンセルしてもらえるのはありがたい。その説明に「セカンドオピニオンとして別の方に相談して、そこで考えが変わったので、申し訳ない」ということだった。これも申し訳ないなんてとんでもない。

ただどうにもしっくりこないのは「別の方の指針や考えを優先するなら、そちらがファーストで、こちらがセカンドオピニオンなのでは?」用語の使われ方が、どうにも魚の骨が喉に刺さる感じで気になってしまった。

しばらく考えたのだが、セカンドオピニオンが別の考えの場合には、ファーストにあたる人に「セカンドオピニオンに相談したらこう言ってた。これについてどう思いますか。ポジティブですか、ネガティブですか?」と問い合わせると良いと思う。それをするためにセカンドオピニオンが存在するのだろうな、と思った。

自分は今のところ大きな病気になっていないのだが、大きな病気になったらセカンドオピニオンは間違いなく置くと思う。その時に両者の言葉や考えをどうやって聞くのか、どういう手順でそれらを活用するのか、という部分ですごく勉強になった。このあたり手順をまちがえると「ファーストとセカンド、二つの考えを行き来し続ける」という状態になるし、決断のカロリーも無駄に使うことになるのかもな、と思った。

なにより大事なのは「セカンド」と明言できるということは「ファースト」をまず決める、ということだ。その決定をするのは自分自身だ。意思決定のエネルギーがいる。その責任と効果を踏まえないと、セカンドオピニオンへの頼り方が変わって、マイナスになるケースもあるのだな、と参考になった。

そのことがとにかく分かってよかった。お客様が無理しなくて済んだのはなによりだが、急いで見積もりだしてそれが翌日ご破産となると。僕のココロのやらかい場所が思いがけずに削られているのに気づくのだ。そこにきてセカンドオピニオンの使われ方が喉に刺さっていたのだけど、こっちがすっきりとれたので、そのすっきり感でそれ以外も色々と楽になった。

なんにしても今日と未来をいきるのだ。過去は好きな過去だけ選べばいい。


更新 2021月04日24 10時44分

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勝又孝幸

株式会社データファーム

FileMakerシステム制作を中心とする「株式会社データファーム」という小さな会社の代表です。2007年から趣味で書いている日記を個人ブログとして現在も続けています。

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