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AppleTV+ゴーストライターシーズン3を見終わった。

AppleTV+のゴーストライター、子供向けドラマってことになってるけれど。それのシーズン3を見終わった。

子供が主役のドラマの宿命で、子供たちが成長してしまうと、同じキャストで続けることができない。シーズン2で一度綺麗に終わったので、続きはないかな?と思ったらシーズン3が新たなキャストで再開。嬉しかった。

ネタバレはできないけれど、あらすじというか、このドラマのお約束は言える。それは、本の中の登場人物が実際の社会に飛び出してくる、そして彼らを見ることができるのは、ドラマの主人公にあたる子供達だけ、というもの。このシステムはもちろん今作も踏襲。

シーズン3の感想は、最終的には面白かった!なのだけど、道中は複雑な部分があった。前作の中心だったビレッジ書店を引き継いでくれているのは最高に嬉しかったけど、移民である主人公の家族がそこに住んでいる理由などがちょっとわかりにくかった。見逃していたのかな。

まったく関係性のなかった子供たちが、本の中の主人公を呼び出す力を持つ「ゴースト」に出会うことで一気に仲良くなるんだけれど。その仲良くなるスピードがあまりに早いのもちょっと違和感。もう少しゆっくりな方が、見る方が追いつけた気がする。

ある謎を解く、というテーマは一貫していたものの、途中で人種差別や難民問題も出てくる。このあたりは難しいんだけれど。教育として伝えるべき、という理由も意思も感じるが、そこまで入れるとドラマの中の情報が多くなりすぎ、窮屈に感じたり、早急な流れにせざるをえなかったり。何より「本の面白さ」自体が伝わりにくくなるケースもあるように思った。

このあたりのさじ加減は難しい。前と全く同じでもマンネリ化するし、チャレンジは必要だからだ。これらが複合的に絡み合った結果「ドラマの進行のために、本の登場人物を切り張りで利用している」印象がすこしでもチラついてしまうと、ドラマの芯になる「本の面白さを伝える」を損なうことになる。これが難しいと感じた。

そのあたりのぎこちなさを感じつつも、後半は「こうくるか」という面白さが重なり、一気にエピソードをすすめてしまった。最後の本については「そこがそうなったか!」という発想が素晴らしく。最終的には楽しく見ることができた。

基本的にすべてのドラマを日本語吹き替えでみているのだけれど、吹き替えも完璧。少しテーマを増やしすぎてしまうと「子供向けとして、安心して見られる。」の部分を踏み外してしまいそう。そこは本当に難しい。

とはいえ、シーズン3でいろんな伏線や事前情報も散りばめることができたので。ぜひ同じキャストで、よりつっこんだシーズン4をやって欲しいなと思う。ここまでやったら、やらないと!



更新 2022月12日05 09時08分

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勝又孝幸

株式会社データファーム

FileMakerシステム制作を中心とする「株式会社データファーム」という小さな会社の代表です。2007年から趣味で書いている日記を個人ブログとして現在も続けています。

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