会話はキャッチボールなのに、バットを持ち込んでくる奴がいる。
歳をとって感じてきてるのだが「人の話を聞かない人」が増えた気がする。自分を棚に上げてしまうが、同年代との会話でも「この人、前は人の話を聞けたのに、今は聞けなくなったなぁ」と思う時はある。
何故、人の気持ちや人の意見を「受け止める余裕」がないのだろう。どうして会話が面白くないのだろう。
話の組み立て方に注目すると、明らかな違いが見えてきた。
会話の構造は、少しだけ複雑だ。
- 相手の話を聞いて
- 一旦受け止めて
- 相手に自分の意見を伝える
相手の話を聞くだけではなく「一旦受け止める」という動作が大事だ。
「お互いに言いたいことを言うだけ」ではないのだ。会話には、相手に自分の意見を伝える時も「相手が受け取りやすいように」言葉を発する必要がある。これこそが「会話のルール」だと思う。
ところが、話を聞かない人は。
- 相手の意見を受け止めず
- 自分の意見を打ち返す
勝手に会話のルールを無視する。おまけに勝手にバットを持ち込んでくるのだ。しかも、打ち返す場所がことごとく相手の急所。キャッチボールの場で、こんなことが楽しいはずもない。
「いやいや、強いことの何が悪いの。弱い方の責任でしょ。」バットを持ち込む理由を聞いたら、こんな答えが返ってきそうだ。
結局、お互いが思う「会話の形」が違うのだ。普段、会話をする時に会話の共通ルールなんて改めて気にしない。お互いがやってることを、それぞれが会話だと思って話しているのだ。でも、実は相手によっては会話の中身が違う。
会話のルールについて、改めて定義付けがあってもいいと思う。会話はキャッチボール。僕はそれは当たり前のことだと思う。
ルールを無視すれば自分に都合がいい。強く振る舞える。それが相手の思いやりを無視していい理由にはならないし、それが会話のルールを無視していい理由にはならないと思う。
相手の立場に立てないとか、相手の気持ちに寄り添えないとか。それができない余裕のなさというのが、基本的にいまいち意味がわからない。というのが、僕の思うホントのところだ。
更新 2023月03日06 09時38分