マグロのカマでシーチキンを作る。
「まさか。最高にしっとりしたシーチキンができるとは。」
シーチキンの手作りが、人に見せることではないちょっとした趣味なのです。
この趣味にたどり着いたのは、ホットクックのおかげ。ホットクックを使って、生のマグロをシーチキンにできる「ツナ」と言うメニューがあるのです。
これはコンフィとか低温調理にあたるもの。袋にマグロを入れて、塩を入れて、場合によってはニンニクを入れて、油を入れて。
そのあとホットクックにお湯を張って63度で50分。ツナが完成します。できたツナは冷蔵庫で保存。遅くとも1週間位で完食します。
刺身で食べれるような生のマグロを使うと。コストが高くてもったいない。だったら、素直にツナ缶を買ったほうが安い。
そこで考えたのが、いわゆる「マグロのアラ。血合とかが含まれたマグロ」をツナにしてみてはどうか、ということだったのです。
これは、既にやられている方がいました。その方の記録を参考に自分もやってみたのですが、アラを使ったツナは全然あり。
血合の部分が苦手と言う人もいるでしょうが、それがマグロらしさだと感じる人もいるでしょう。僕は、後者。
ここで、まったく別の話に。
先週、スーパーに「マグロのカマ」がありました。白く細い脂のりがよい身。とにかく美味しそう。
「焼いたらおいしいんじゃないか」
500円ちょっとしましたが、迷った末に購入しました。子供たちがいる春休み、おかずの足しになればいいな、と。
ところが。パックから取り出し、身を切り出していくと。なんだか食べられる部分が、思ってたよりもありません。
コスト高で期待はずれ。美味しそうなんですけれど。
これどうしようかな。そう思ってひらめいたのが「シーチキンにするのはどうか」ということ。
結論から言うと、これが大成功でした。
今まで作ったどのツナよりも、舌触りがなめらかで、癖がなくて美味しい。「こんなのできちゃった!」という感じです。
あくまで素人が作ったもので、人に見せられるものでは無いのですが。
もともと焼き物にしようとしたマグロのカマ。食べるところが思った以上に少なくて失望。なんとかしようとしてツナにして、想像以上の味わいで上機嫌。
なんとも自分勝手な、感情のアップダウン。
マグロのカマに対しても「振り回してしまって、申し訳ないなぁ…」と思ったりしつつ。
次にマグロのカマが安売りになっていたら、迷わずツナ用として買ってみようと思います。
通常値段だとちょっと難しい…。これまた自分勝手。
更新 2023月03日29 08時42分