ひよこ豆の味噌を作った。
ホットクックを使って、手作り味噌を作ることができる。
けれど、味噌は簡単に買えるし。ホットクックがあるとは言え、味噌には「作るのに手間がかかってめんどくさい」という印象がある。
そんなこともあり、味噌を作らぬまま過ごしていた。
「手作り味噌を作ってみたい。」
そう言い出したのは妻だ。
ホットクックで味噌が作れるのを知識として知っていたらしい。とは言え、彼女はホットクックを使わない。
だったら、まず自分が代わりに。それがきっかけで、ホットクックで味噌を作ってみたのだ。
乾燥した大豆を水で戻し、ホットクックに豆を入れひたる位に水を入れる。
黒豆メニューで3時間煮たら、取り出した大豆と煮汁をブレンダーにかけドロドロに。そこに塩と麹を加える。
そこからさらに6時間。発酵が終わると、手作り味噌の完成だ。手間いらずのホットクックでも、なかなか時間と手間がかかる。
味は「本当にフレッシュな味噌」という感じだ。味噌の風味はまだあまりなく、塩には角がある。かといって 「塩辛くてどうにもならない」というわけでもない。
「豆味の調味料」といった感じの仕上がり。ここからさらに発酵を進めていくと、だんだんと味噌になっていくのだろう。
「ひよこ豆でも、味噌ってできるのだろうか?」
無事に味噌を作り終わって閃いた。調べてみると「ひよこ豆の味噌」というのもあるらしい。メーカーから商品として販売されているものもあった。
ホットクックで作った事例はさすがになかったが「大豆と同じやり方で、ひよこ豆の味噌を作ってみよう」と思い立ち、やってみることにした。
どうなるかと思っていたが、ひよこ豆でも無事に味噌ができた。
大豆よりも甘みが強く、それでいてなめらか。水煮のおかげで、蒸したひよこ豆特有の「のつのつとした感じ」もない。
上手にできたフムスを、味噌仕立てに仕上げた感じだろうか。なめらか舌触りで、とても美味しい。これも気にいってしまった。
これがキッカケで、ホットクックで味噌も作るようになった。手作りだったら、自分は絶対に作らなかったと思う。
ひよこ豆の味噌を作ったのは、大豆の味噌をつくったから。味噌を作ったのは、ホットクックがあったから。
そのホットクックだって、そもそも味噌を作るために買ったわけではないのだ。
何が入り口になって、 何が出口になるのかわからない。こういうことが「本当に面白いな」と、思う。
味噌づくりは、妻ではなく、僕の趣味になってしまった。
更新 2023月05日09 10時52分