子供が成人したら「さん付け」で呼ぼうかと思っている。
先日、友達の子供と。そのお母さんと。なんとなく話をしていた時に。
「中学生になったから、ちゃん付けじゃなくて、さん付けにしないとね。」
と、その子供に話をした。
子供はどんどん成長していくし、大人になっていく。だったら、呼び方も変えないといけないね、という話だった。
僕たちにとっては、いつまで経っても子供は子供だ。
けれど。いつまでも、子供扱いしてはいけない。
以前、選挙の投票に行った時。
腰の曲がったおばあさんと。背が高い、白髪のおじさんともおじいさんともつかない方。お二人の話が、偶然僕の耳に入った。
「久しぶりだね。いくつになった」
と、おばあさん。
「もう60を過ぎました。」
と男性。すると
「やだ、まだ全然若いじゃん!」
と、おばあさん。
この会話を聞いて、僕は思わず
「いやいや、還暦過ぎてるし。絶対、若い事は無いから!」
そう、心の中で突っ込んでしまった。
おばあさんから見て、その男性が「常に年齢差分だけ若い」というのはわかる。
けれど、60過ぎだ。絶対に、年齢的には若くない。
「自分からの年齢差」「客観的な年齢」
この2つの物差しを、それぞれ認識すること。これが、歳をとればとるほど、難しくなる。
この2つの話を経て。先日ふと
「自分の子供たちが成人したら、子供たちを『さん付け』で呼ぼうかなと、思ってる」
寝る前に、なんとなく妻に話した。
「今すぐ、そこまでするというのは、イメージがわかないけれど…」
という妻の返事を聞いて。
その後、一晩経って、二晩経って。
今日の時点では。そのアイデア、僕はなんとなく、しっくり来ているのだ。
大人が子供を「子供扱いしない」ためにも。
大人の方から行動を変えて、認識を変えていく。
そのキッカケとして。
「成人したら子供を『さん付け』で呼ぶ」
と、いうのは。
僕は「なかなか悪くないアイディアだな」と思っている。
更新 2023月12日22 10時18分