老犬介護で、諦めたこと
引き続き、我が家の16歳になった老犬の介護をしている。
生活のルーティーンもだいぶ固まってきて。最初の頃に比べると、負担はだいぶ減りつつある。
それでも。自分が思っていなかった事は、色々と振りかかってくる。
老犬によくある「ぐるぐる周囲を回る」問題。これは、体に起因する原因、脳に起因する原因の両方がある。
朝、目にはそれなりに力があるのだけれど、まっすぐ歩けない。
こういう時は、体に原因がある。
右側なら右側、左側なら左側、同じ方向でずっと座っていると。
下になった方の後ろ足の力が。入りづらくなるようだ。
その結果、弱った足を軸にして。ぐるぐると、その場を回ってしまう。
足腰はしっかりしているのに。半径1メートル位でぐるぐると。その場を回り続ける。
こういう時は脳が原因。いわゆる、ボケの症状だ。
犬に手を添え、ガイドをつけて。まっすぐ歩けるように促すのだけれど。それでも、ぐるぐると回ってしまう。
こうした症状は、あるタイミングで良くなる。ボケが消えれば、普通になるのだ。
犬がボケてしまっている時、人間にできる事は。残念ながら、あまりないようだ。
排泄物の問題もある。トイレができていた犬でも。ボケてしまうと、できなくなってしまうのではないだろうか。
我が家の犬の場合。排泄物を踏んだり、その上に座ってしまったり。排泄や排泄物への認識自体が、より分からなくなっているようだ。
そうなってしまうと。時と場合によっては、オムツをせざるを得ない。
腰回りの筋肉も。少しずつだが、弱っていってるようにも思う。動物病院から頂くビタミン剤で、かなり改善したけれど。
それでも、じわじわと衰えは感じるのだ。
「今が大丈夫だから、将来も大丈夫だろう」そうは言えない年齢であり、状況なのだ。
とにかく、思いつくことは色々試してみた。その結果、良いこともあれば、悪いこともあった。
できないことを求めても。大変なのは犬だ。
どうやってもできないことに、飼い主が心を痛めて、普段の生活やメンタルを弱くしても。誰にとっても、良いことではない。
「完全に諦めないといけないな」という割り切り。
それが時には必要で、飼い主を救うことにも繋がるのかな、と最近思う。
更新 2024月02日20 09時15分