最近の老犬介護の話
年明けからの犬の介護。老化の症状はゆっくりと進み、それでも新たな病気や怪我などはなく。
ゆっくりと、できないことが増えていく。
右足を下にした時、立ち上がることがほぼできなくなった。筋力が衰え、踏ん張りが効かない。
弱った右足を下に、ずっと座っていると。血行が悪くなり、さらに踏ん張りが悪くなるようだ。
視力も怪しいが、鼻の効きもだいぶ悪くなった。水もご飯も、口元を移動させて、やっと初めて舌が出る。
足も悪いので、水飲みや食事の途中で、体ごとひっくり返ってしまうこともある。
ご飯は、人が最後まで食べさせることも増えた。
暑い日中、日向で動けなくなってしまうことも多い。歩きづらくなり、日陰に自分で逃げられないのだ。
2時間に1回程度。様子を見に行って、体を起こしたり日陰に移動したりしている。
自営業でなかったら、こういう対応は絶対できなかったなぁ、と思う。
普通の犬なら大丈夫な床でも、立ち上がりが厳しい。外犬で育ったのだが、今は広い芝生に日中放している。
歩かなければ、衰えてしまう。ふらふらとしたあてのない歩きだが、庭の広さのお陰で、すぐに壁にぶつからずに歩くことができる。
この広さのおかげで、今もまだ歩けているなぁと思う。
夕方にはどっと疲れて動きが鈍る。座ったまま、うんちやおしっこをして、体を汚してしまうことも増えた。夜はオムツをつけて過ごしている。
全体的に筋力が衰え、姿勢の立て直しができないことも多い。それも考慮した上で、毎日いろいろ対応を考えては試している。
「ちょっとできる」は「できない」と同じだなぁ、と思うことが増えた。歩きも食事も。「できる時もある」には、当たり外れがある。結局毎回、人の手が必要になってくる。
人と違って、犬の介護に使える公共サービスはない。人の老々介護も大変だが、犬と人との老々介護は、もっと大変かもしれないな、と思う。
犬は「どうして欲しい」を話してくれない。
それでも、総合的には老犬の介護に楽しみはある。「共に暮らしている」と言う感じは、以前よりも確かにある。
奥さんには本当に感謝している。結婚して、いきなり見知らぬ犬がいるところからのスタート。
縁もゆかりもなかった犬に、最も親身になってくれている。
更新 2024月06日26 08時47分