日本語ムツカシイデス
「停電対策。台風が去るまで充電しないで」
この文章を読んだら、きっと「?」と思うだろう。台風が来るんだったら、充電をして。備えたほうがいいのに。
この文章は、妻が蓄電池に貼り付けたもの。
蓄電池には、USBの口が付いている。そこにケーブルをつければ、スマートフォンやタブレットを充電することができる。
その充電をしないで欲しい。貯めた電力を使わないでほしい、ということなのだ。
映像があればまだわかる内容だ。けれど、確かに混乱しやすい。
日本語には、本当にこういう表現がよくある。意識なく、主語を省く。それが分かりにくさに繋がるのだ。
「台風が去るまで、端末を充電しないで」こう書けば、より明確だったろう。
けれど、普段の喋りの中で。わざわざ「端末を」なんてつけるだろうか。
英語のアイラブユーを例にすると分かり易い。日本語訳は「私はあなたを愛しています。」
でもこんなふうに、人に向かって言うだろうか。
「あなたが好き」
そして自然と「私は」という主語は、隠されてしまう。
なぜ主語を隠すのか。ひとつ思い当たっているのは
「日本語は、相手に想像させたい文章」
なのではないか、ということだ。
何故かは、分からないけれど。使われ方は、確かにそうなっていることが多い。
そしてそれが。僕の英語学習にとって。「ものすごいブレーキ」になっているのだ。
更新 2024月08日28 08時42分