ただ、手触りが良いだけの石、みたいな文章が書きたい
文章のうまさひとつとっても、いろんなタイプがあるのだと思う。
最近は、何においても収益性の高さ。パフォーマンスの良さが求められている。
それって結局、短い時間の中にどれだけ詰め込めるか、濃密にできるか。そういうことなのだと思う。
緊張感が強くなって、妥協や無駄が許されなくなってくると。誰だって、意識もしていないのに。ストレスは少しずつ溜まってくるものだ。
これは、ストレスの存在を意識している、意識していないは関係ない。精神は寡黙で、問題が大きくなるまで。一人、頑張り続けてしまうのだ。
だけど、大掃除がめんどくさいように。毎日少し汚れたら、すぐにそれを片付ける。捨ててしまう。そういうことができれば。
気楽に明るく気分良く。たとえメンタルの部屋が小さかったとしても、そんな事は気にならずに、気分良くできるものだと思う。
文章を書き始めた頃、とにかく余計な言葉が多くて。言い回しばかりが勇敢で、内容が伝わりにくかった。
それが少しずつ良くなって。無駄がなくなり、コンパクトな文章の中にも、意味や意図を込められるようになってきた。
そして今。そういうものから少し離れた文章を書きたい、と思っている。
全く学ぶところがなくて良い。コスパはゼロ。それでも、読んだらちょっと気持ちがふわっとするような。機嫌が良くなる、踏み台になるような。
世の中には、意味や理屈は山ほど溢れるようになったので。そうじゃないところで「それでも少し気になるな」みたいな文章を書きたい。
更新 2025月02日12 08時29分