時を止めないで

家を建てた時に記念に頂いた、ねじまき式の壁掛け時計。たまに忘れてしまうこともあるけれど、もう10年、家族の誰かが常にネジを巻き続けている。

その時計が先日、振り子が止まるようになり、頻繁に時間が止まるようになってしまった。

いつしか我が家の象徴のように動き続けてきた時計。いざ止まってしまうのは寂しく、なんとか修理を試みることにした。

今では珍しいマイナスのネジを緩めて、針を外して文字盤を取り外すと、金メッキの色んな歯車の組みあわさった本体が見える。

振り子の仕組みもここで改めて確認。こうなっているのか、と感心するとともに、気になる点もはっきりした。

一つは振り子の金属が少し前に出てしまってるかもしれないこと。これが振り子と時計本体の接触頻度を上げているのかもしれない。

もう一つは歯車の動き。少し鈍くなって止まりやすいのかもしれない。

振り子の金属を微調整し、歯車には潤滑油を差した。

時計を組み戻して最後、設置の仕方も調整。振り子がまっすぐに下りるように、時計の裏側に薄いクッションを噛ませてみた。

幸いにして時計の動きは復活。すぐ止まることはなくなり一安心している。

我が家には縁のなかった、ともすれば少し面倒くさいまであった振り子時計も、今では我が家の一員だ。

できるだけ長く動き続けてほしい。



更新 2025月07日07 09時04分

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勝又孝幸

株式会社データファーム

FileMakerシステム制作を中心とする「株式会社データファーム」という小さな会社の代表です。2007年から趣味で書いている日記を個人ブログとして現在も続けています。

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