a-blog cms Training Camp 2010 Autumnに参加しました。
まいど。
寒いね。ちょっと体調崩した事もあり、非常にタイト。
でもこの日記は書いてしまいたいので書くね。
ということで。
a-blog cms Training Camp 2010 Autumnに行ってきました。
今回参加を非常に迷いました。
仕事の進行、あとa-blog cmsに触る事が減ってきたので(物件ベースは増えてるのですが、ディレクションに自分が移行しつつあるので、という意味です)自分が行くべきか、と。
でも結果としては行って良かった。
非常に有益なキャンプとなりました。
以下、要点を絞っての感想です。
■1.4はより行き届いたwebを作るためには、マスト!
あらためて1.4の機能を確認したのですが、どれもお世辞抜きに非常に良かったです。
お客様が喜ぶ機能、制作者が喜ぶ機能、それぞれがちりばめられた、非常に正当な変化だと思います。
ダイレクト編集機能は「待ってました」の機能ですね。
これによって、
とりあえず記事作成→あとからパーツ毎に編集という流れもありだと思います。
そうなるとユニットの設定がいまより大切になってきますね。
ダイレクト編集機能ができたことによって、エントリーの作り方に新しいオプションが増えました。
個人的にはこのオプションがだんだんと標準になっていくような気がします。
タイトルをいれたら、とりあえず非公開で記事を作成してしまう。
そんな方法も今後はあってもいいかもしれません。あるいは「タイトル未設定」で作成までしてしまうとか。
地味な機能ですが、ナビゲーションにテーマをインクルード。
これも「待ってました」の機能です。
いろんな箇所を動的にしないといけない。そうなってくるとナビゲーションが使えないケースも実は多いのです。
だからナビゲーションを使わない、ということも、多々ありました。
それが一気に解消するのはいいことです。
グローバルナビをテンプレートで管理するか、モジュールで管理するか。
これは制作としては悩みどころなのですが。
だからこそ「やり方が一つでない」ことが重要で、自由度がそのまま豊かさになります。
ページの分割機能。マイクロページも待ってました!の機能ですね。
これで携帯での対応がかなり楽になります。
マイクロページはcolumnでの対応でしょうから、例えば、
PCではマイクロページを無視といったことも対応可能だと思います。
携帯では有効
そういう自由度があるのは、a-blog cmsの設計がそもそも持っている拡張性の高さです。
■僕にとっては、a-blog cmsの設計思想がどうなっているか、確認できる事が大事。
偉そうな事を言っているかもしれませんが、a-blog cmsの設計思想。
それがどう育っているのか、自分が感じたり制作者に確認したり。
実はこれが一番大事な作業です。
仕事だからCMSを好みで使うわけには行かないのですが。
それと別にすれば、私は、
a-blog cmsの設計思想が好きだから。非常に適切だと思うからa-blog cmsを使っています。
これが自分の考えを下回れば、CMSの乗り換えを考えざるを得ません。
ですが今回のa-blog cmsのバージョンアップは、もとある設計を上手に活かして機能を拡張しています。
グローバル、という新しくa-blog cmsが手に入れた設計概念も、上手に反映されています。
(どこでもログインは、言ってしまえばグローバルユーザです)
マイクロページも同じ。エントリーにさらにpageの概念を追加。
こういった柔軟性で対応できるのは、a-blog cmsの設計が根本的にしっかりしているからできることです。
a-blog cmsのいいところはあれこれありますが、私が思うにa-blog cmsの一番の肝は
URLコンテキストにつきます。
これは使っていかないと分からない部分だし、理解が進まないと実感できない部分だと思います。
はたして私がどれだけa-blog cmsを理解しているか、という問題はありますが…。
それでも、a-blog cmsを選べる理由は、URLコンテキスト。これにつきます。
この設計はapplepleの高橋君が行ったのだと思いますが。
本当に良いものを設計した、と思います。
私の太鼓判でよければ、このシステムと彼にいくらでもあげられます。
じっくりと丁寧に。適切になるまでなんども繰り返してできた、a-blog cmsの根本思想。
これはweb制作の色んな部分をカバーし助けてくれます。
このあたりは経験がないと伝わらない部分で、なんとももどかしい。
他のCMSになくて、a-blog cmsにある部分はここだと思います。
(といっても、他のCMSを余り使い込んでいないのですが…)
彼の設計が素晴らしいというのは、彼の思考が行き届いていると言うこと。
だからこそ、a-blog cmsを選び続けることができます。
■カスタムフィールドグループは、CMSの枠を超える機能。a-blog cmsは「横」の機能を充実
今回目玉になった「カスタムフィールドグループ」ですが、これはweb制作者やエントリー入力者に新しい自由を与える大きな一歩です。
ユニットでなくて、フィールドでほぼ自由なエントリー作成ができてしまうのではないか。
そんな風に思います。
個人的には「できるだけユニットで」という気持ちが、実はあります。
というのもユニットは、a-blog cmsにおける基本思想であり、エントリーの蓄積としては、「縦」の蓄積だからです。
ブログ、カテゴリ。いろんな条件を超えて、とあるユニットを束ねたりすることができる。
基本はそれだろう、と思っています。
でもこの使い方って、どうも実際のweb制作では、よっぽど「これだ!」っていうことがない限り、使う機会がすくなくて。
それだったらカスタムフィールドの方が勝手が良い、という現実がありました。
カスタムフィールドは基本的に、エントリー、カテゴリなどへの機能追加。
僕の中では「横」方向の機能拡張です。
今回この部分がかなり強力になりました。
これはweb制作や表現においては、非常に適切な選択だと思います。a-blog cmsが、より現実のwebにおりてきてくれた、ともいえます。
この機能拡張は、設計がしっかりしているからこそa-blog cmsで取り組める、と個人的には思っています。
縦の設計。つまりはURLコンテキストとその基本思想。これがあるから応用がきくとおもうのです。
ここでの応用とは、検索であったり、ソートであったり。
カスタムフィールドグループの内容はここでは語りませんが、今後のweb制作の内容を変えるに十分の機能です。
そう考えると「ユニット」という機能は設計だけを残して、今後はだんだんと表面からは見えなくなっていくのかもしれませんね。
ちょうど今回「ダイレクト編集」が出てきたのも、今後の大きなターニングポイントです。
その点において、佐藤君は非常にいい仕事をしています。
■ビューとコントロールを分離している問題は続く
ここまで機能が充実してくると問題も出てきます。
まずは「モジュールの動きを、ソース側でコントロールしたい」って部分でしょう。
ここは非常に根が深い問題です。モジュールを呼び込む引数に、動きの指定を書いてしまいたい。
そうすることで一つのモジュールを使い回しできて、更に必要に応じて協働を変えられる。
ある意味MT的に呼び出ししたい、という部分です。
これはa-blog cmsの設計思想からは、正直少し離れてしまいます。
基本はモジュールのコントロールは管理画面で行う。ビューとコントロールを分けることがa-blog cmsの方針です。
拡張機能として、一部のコントロールを呼び込み時に指定することが、今後できるようになるのか、あるいはすべきなのか。
個人的にも答えは出ません。選択肢としてはあっていいと思いますが、多用するのはあまり好みではありません。
それともう一つ。
ルールとモジュールIDが増えすぎて、現状の管理画面では将来的に管理が大変(一覧画面が長くなってしまう)ことでしょうか。
管理画面。特にルールとモジュールIDの部分については、今後改修が必要だと感じます。
これは正直仕方のないことです。
というのもa-blog cmsにおいて、サイトの挙動はルールとモジュールIDにその多くを依存してるからです。
サイトの全てと言えるものを、一枚の管理画面で表示、操作させるのは、現状のままでは困難です。
開発にもお話したのですが、せめて
コンフィグ情報を文字で一覧に表示はしたほうがいいのでは?と思っています。
モジュール名、ルール名だと、探したいものが分からない事も多いです。それよりも、
cidが6で指定したものはどれ?など、設計の頭ですぐに探せるように。
その部分にたどり着くのに、わざわざ詳細を見に行かないとわからない、という「手間の問題」を省くだけでも開発効率はかなり良くなります。
あとはそれをつかって、JQuery的なソートと抽出ができるだでも、管理はしやすくなるでしょう。
「とある条件で指定しているものだけを抽出」するだけでも、管理画面のハンドリングは劇的に良くなります。
もう一つ。
モジュールを複数。あるいはカテゴリの数だけ作らなければならないケースの問題。
たしかにこれは面倒くさい。そうなると先述した「モジュールの呼び出し時に必要な箇所だけ変更したい」というのもうなずけます。
このあたりはサイト全体の問題と設計の問題です。
ルールとしては、どちらかに統一したほうがいいと思ってます。例外を作る事でその時は楽ができても、あとで困る事も実はあります。
その例外を、後になって忘れているケース、です。
あるいは後から更に変更があって「例外の例外」が出てくるケース。
こういったことを考えると、やはり個別にモジュールを作ったほうがいいのでは?とも思います。
モジュールを個別に作るのは、確かに面倒ですが、今回「モジュールの複製」が出来た事によってかなり面倒は解消されました。
あとはソース側ですね。この複製は正直web制作者の工夫の部分でしょう。
一瞬で必要なモジュールが数だけ作れれば終わってしまう問題だし。
その解決方法の一つとして「一つのモジュールの使い回し」がある、とも言えます。
上記の部分は結局「管理画面の使い勝手」によるところが大きいと思います。
phpmyadminではないのですが、
複数のモジュールを一括で修正するとかあったほうがいいかもしれませんね。
管理画面は
サイトを横断するための大切なツールです。
こちらに要望が多くでてきたというのは、a-blog cmsが次の段階に入った証拠だと思います。
それだけ使われてきた、ということです。
あと忘れないでおきたいこと。
それは、ビューとコントロールを分離した事でお客様にも「表示をコントロールできるチャンスを産み出している」ということです。
この大切さは忘れずにしなければいけないと思っています。
(とはいえ、触って欲しくない部分も多いのですが…)
■CPIさんでやったプレゼンを、急遽やらせていただきました。
日記が長くなってますが(笑)
ひさしぶりに真面目に書いてます。あはは。
CPIさんでやらせていただいた、a-blog cmsのプレゼン。こちらを今回急遽やらせていただきました。
というか最初はやる予定だったのですが、キャンプ自体が一時期まさかの5時間押し(笑)
グリンスタイルの石井さんやエコーワークスの野崎さんに「やるよー」ってお声掛け頂いたのが、24:30!
トイレに行って、いざとおもって会議室に伺ってみると、なんと12-3人?の参加者。半分弱の方がいらっしゃる。
スタートはほぼ25時!まじっすか?!
皆さん眠いながらも、聞いて頂きありがとうございました。
このスライド公開するべきか、もうちょっと自分のネタとして持つべきか悩みますが(そこがセコイw)
それくらい今回のスライドのまとめ方は、
今年一年の自分がプレゼンをがんばった結果になっています。
2月のCSS Nite in KAISAIに挑んだときの用意、準備、気持ち、クオリティ。
これらに劣るもので挑んだら、今年一年のプレゼンのチャンス(私はプレゼンの神様と呼んでいますが)に申し訳ない。
そう思って、なんとか「これなら2月を超えてる!」って思う事ができる資料でした。
CPIさんには今年本当にお世話になったし、チャンスも頂いて。
2月がなければ、CPIの方々とこんなふうにお話したり、コミュニケーションとれることもなかったので。
そういう感謝と「CPIでやるからには、成長を絶対見せる」ってつもりでやったのですね。実は。
そんな内容だったのですが、さて、みなさんにとってどうだったのか。
自分が感じた充実が全部伝わってくれたら1000点です。
なので、少しでも伝わってくれれば100点だと思っています。
あとで三浦さんに具体的な質問を受けたのですが。
ほんと、今年僕が持ってるアイディアのほとんどを、あの中で出してしまいました。
三浦さんに具体的な手法をお話しするにつれ、
あーー、来年はまた何かを思いつかなければ、これ以上を生み出さなければという気持ちにしみじみなりました。
これが実は今回のキャンプで一番良かった点かもしれません。
来年に向けてのモチベーションが生まれました。頭の中にいくつか構想はあるので、それをがっつり出し切ろう。
そういう気分になれましたから。
ということでかなり長い日記でしたが、a-blog cms Training Camp 2010 Autumnの内容はとりあえず以上です。
a-blog cmsを触ってみたい、興味がある皆さん、
a-blog cmsの1.4は他にはない機能がいっぱいで、一度触ったほうがいいですよ!と強く宣言しておきますね。
来年どころか、その先まで。
個人的には、安心と期待の両方を持っています。
ということで、報告日記は終わりです。
実はかなり風邪っぽいので、なんとかたっぷり睡眠であすから復活したいと思います。
では!
あ、余談。
毎年a-blog cms Training Camp 2010 Autumnでは、必ずFileMakerの話がでるのですが(笑・なんで?)
今回、非常に尊敬する、kiyochiさんとゆっくりFileMakerトークが出来た。
今考えている事やアイディアに一定の評価、面白がっていただけたようで、すごく嬉しかったです。
やー、FileMakerもいいよ!(笑)
タグ【a-blog cms、a-blog cms Training Camp 2010 Autumn】
更新 2010月11日23 23時50分