新しいiPadから受け取るもの


まいど。
昼に書き上げたかったのだが、夕方に。
締切があったんだもん。

ってことで新しいiPadが出た。
Steveがいなくなって、はたしてAppleはどうなるのか。
それを占う新商品………とは、俺は思わない。

一説によるとiPhone4SがSteveが関わった最後のアイテムだと言われているけれど。
今回のiPadは別にSteveがなくなる前から開発が始まっていたのではないかなーと個人的には思うけど。
どうなんだろうね。

なので、今回。
これを見て「Appleは悪くなった」と言うのはアリだけど、その理由が「Steveがいないから」とはならいないのでは?という感じです。

まあ、いいや。
思った事をあげていくね。

リテーナディスプレイは順当で必須

開発の方は大変だと思うけど。
でもこの流れは当然だし、大事だし、必須項目だと思う。
実際にiPhone4でリテーナディスプレイを体験したら、戻れなくなってしまったように。

今度はiPadのより大きな画面で。
リテーナディスプレイを体験する事が、そのままiPadの価値を決めると思う。
その驚きがそのままiPadの価値になる。

Appleは今iBooksとか新しいプラットフォームをすすめているしね。
その成功失敗にも大きく関わる部分だから、これはあって当然だし、無ければ未来が確実にわるくなると思う。

ストレージをどこまで重要視するか

ちょっと意外だったのは、今回「128GBモデル」が出るかと思ったら出なかった。
リテーナになって、色々アプリや動画も容量が増えてくるので、あるかと思ったのに。

将来的にアップデートされるだろうけど、今回は現状まま。
その変わりに通信系は4G対応、LTE対応などがされた。

これって自分の中では「Macがブルーレイを採用しなかった」にちょっと似ている気がする。
Appleは
「データはストレージの中よりもクラウドにあるべき。(将来はそうなるべき)」
って思ってるんだろうね。

どこかでも言われていたけど、将来的にAppleはネットワーク(インフラ)までiPadなどの商品に含めてしまうのではないかな、と改めて思いました。

iPadという名前に戻すとは思わなかった

さすがに「HD」ってつく事はないと思ってました。
そういった「機能」を商品の呼称につけることは、ちょっと考えにくいなーと。
iPhoneが3、4と来ていたので、iPadも3かな、と。

ところがここでまさかの、ただの「iPad」宣言。
これを予測できた人ってどれくらいいるんでしょうね。

呼び方が紛らわしい部分は否めませんが「iPadを継続、本腰を入れて行くよ」というメッセージは伝わってくるな、と思います。

たぶん本当にやりたいことは「データ」の再発明ではないかなー、と。

今回のiPadに限らずですが。
AppleはどのデバイスでもOSXが動くようにしているんでしょうね。
Mountain LionにiOSのアプリがのかってくるのもそういう流れでしょうし。

多分そのうち、iLifeアプリなどは「for iOS」とか「for OSX」とか。
そういう「くくり」がなくなってくるのではないかなーって思ってます。
一つのアプリがあって、iPadの時にはiPadらしく。
MacのときにはMacらしいインターフェイスと機能で動く。
そんな風になるのでは?という思いを、今回のiPadで強く思いました。

結局彼らが発明したいのはデバイスではないと思うんです。
そうじゃなくて人のシチュエーション。それにあわせて最適な形で。
最高の形でデータを扱える「体験」を生み出したいのではないか。
その道具として「iPad」とか「Mac」があるような気がしてます。

前回のフォトストリーミング発表のときにも日記に書いたのですが。
彼らがあれで行ったことは
「データの常識をひとつくつがえす」
ということだったと思います。

フォトストリーミングとiCloudの連携が実現したのは
「iOS製品で写真を撮れば、データはなくならない」ということでもあったと思います。
どこでも見れる、はもちろんですが。
必ずiCloudにバックアップ(というか本体というか)がある。

それまでは
「とったデータは、どこかにバックアップしなければなくなる可能性がある」ものだった。
その常識をくつかげえした、と。(おおげさかな?)

ちょっといいたいことが曖昧になってきましたが、データ=ツール(アプリ)=デバイスとあったとして。
だんだんと「ツール」の存在が目立たなくなっていくような気がしてます。

まあ、わかんないけど。

Appleのスタッフが必死だったし、がんばったのでは?

今回どうもロゴに色が復活するようですが。
こういった部分や「iPad」という名称に固定する部分も含めて。
Appleは色々と難しいところにチャレンジし、今まで手を出しにくかった部分にも果敢にチャレンジしていると私は思いました。

そうでなくても。
「Steveがいなくなって、駄目になった」という評判を彼らは既に何千と受けているでしょう。
その評価の怖さは誰よりも彼らが知っているんだろうな、と。

そうしたストレスにまけずに、しかるべき目標にむかって順当に製品とサービスをリリースしたのかな、と個人的には思いました。
Steveの影がちらつく中では「だからこそSteve以上のことを」という気持ちも生まれやすいような気がします。
そういう欲求は突飛なサービスや商品を生み出しそうな気がしますが、そんなことはなかった。

もっと大きい流れ(スティーブがいたころから提示されていたのではないかなー)を、しっかり踏まえた発表だったと思います。

あと、Webを見ていて感じたのですが、なんか「明るく自由度が上がった」感じはします。
いい意味でより演出的になったなーと。
これ見てて、なんとなくだけど

「スティーブが思いもつかないようなAppleになろう」

って意識があるのかなー。なんて思いました。


ただ、だからといって今後のAppleが勢いを維持して行けるのか。
それはわかりません。というか最終的にはどこかで必ず廃れます。それは何でも。

よく言う「終わりの始まり」が今回のAppleの発表だったのか。
個人的には「えー、全然そんなことないでしょ」って感想でした。
使命感をもって、すごくがんばってるのではないかなーーって思いました。


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勝又孝幸

株式会社データファーム

FileMakerシステム制作を中心とする「株式会社データファーム」という小さな会社の代表です。2007年から趣味で書いている日記を個人ブログとして現在も続けています。

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