かけだしちゃんを読んで。

https://twitter.com/kakedashi_chan

かけだしちゃんっていう100話で完結したTwitterの漫画をちょこちょこチェックしていたんだけれど。昨日ちょうど100話終わって、楽しませてもらったし、連載お疲れ様でした、という気持ちだ。

漫画の世界のことなので、そこまで厳密には考えないのだけれど。もしこれが実際にいる人だとしたら。最初の選択肢に色々問題があるなって思った。

自分は27歳の時にWeb制作でフリーランスになったのだけど、当時の大きな悩みは

  • 会社を辞めて独立してやっていけるのかな
  • Webで食べれるのかな(当時はホームページを持つところも少なかった)

ということだった。

技術は前職でも、前々職でもやっていたので未経験ということはなかったから、そこの心配はそこまでなかった。とはいえ、自分より技術もデザインもできる人は世の中にたくさんいたので「自分の技術で果たしてやってけるのかな」という不安はあった。

今はWebの仕事はたくさんある。業務の幅も多い。印刷の仕事の方がむしろだいぶ少なくなったし、あわせて専門家でなくてもホームページやデザインが作れるツールがたくさん世の中にある。

  • 仕事は多いが
  • 同業種と便利ツールというライバルが多い

というのが大きな違いかな。あとSNSの有無か。

ちょっと自分が整理するために書き出してみた。状況が今とは違うし、昔話に意味はないので。自分の経験をもとに、あれが違うとかそういうのはない。

ただ。独立も未知、Webも未知からだったら、一気にどっちもやらずに、順番に片付ける方法を探さないと、リスクめっちゃ高い、高すぎるよかけだしちゃん!とは思った。

未知と未知の掛け合わせが生み出したのが「初回無料戦略」なのかな、とか。

どっちにしても「こういう成功の道を歩めたらいいなぁ」っていう気持ちはわかるのだけど、それよりも「この落とし穴に落ちたら絶対まずいので、これだけはしない、やめる」という「前のゴールじゃなくて後ろのラインを引く」ことが「いのちだいじに」に、つながると思った。

僕も最初の1年はほぼバイトだったし、あと実家に住まわせてもらっていたのも大きかった。そういういみではかけだしちゃんよりも恵まれてる。そういうことも考慮に入れて独立をしたのもあるので、そこも自分としては後ろのラインを確認してたんだと思う。

もし、現実にかけだしちゃんがいたら。僕が思うことを書いてみた。漫画の中のかけだしちゃんはしっかりと自分でエンドマークをつけることができたので立派だったと思う。

はじめることもすごいけど、きちんと自分で終われることの方が何倍もすごいし、それはとても幸せなことだと思うので。一回しかない人生ではじめから終わりまでをしっかり体験できるということが。


更新 2022月04日28 08時54分

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勝又孝幸

株式会社データファーム

FileMakerシステム制作を中心とする「株式会社データファーム」という小さな会社の代表です。2007年から趣味で書いている日記を個人ブログとして現在も続けています。

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